体験談(約 35 分で読了)
【高評価】頼まれて・・・?!・・・3(康夫とその彼女)(1/3ページ目)
投稿:2026-04-04 15:07:45
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私は宮崎といいます。地方国立大卒、地方のIT企業の技術職、社会人3年目の25歳です。学生時代はラグビーをしていて、身長も180センチと体の大きさと頑丈さが取り柄です。大学時代にはじめて彼女ができて、有頂天になっていたら、ラグビーの合宿で離れている間に、彼女の寂しさの相談に乗るフリをして近寄った後…
翌朝、目覚めると、なんか重い・・・目を開けると、眼の前に彩ちゃんのかわいい寝顔が。え?!と思って布団をまくると、全裸の彩ちゃんが、私の掛布団がわりに・・・汗。そこへ「彩~ゆうく~ん、朝だよ~!」#ピンクという声とともに、ドアがあいて、理子さんが。私たちの姿を見て固まってました。「ゆうくん・・…
その日の夕方からは、前から会う約束をしていた康夫との飲み会です。
せっかくだからゆっくり飲もう、相談したいこともあるし、と言われて、少し早めの時間に駅前の個室居酒屋で待ち合わせました。店に入ると、すでに康夫が来ていました。
「おう!ひさしぶり~!」
「ひさしぶり!」
さっそく乾杯して、仕事の話とか愚痴とか、一通り近況報告的な話をしたあと、だんだんプライベートな話に。
「へぇぇ、悠司、結婚してるのは聞いてたけど、もう子供もいるのかぁ。」
「そうそう。奥さんの実家で一緒に暮らしてるよ。そのうち二世帯住宅にしよう、って話してるトコなんだ。うちの両親ともその話はしてあって、賛成してもらってるよ。」
「婿入りしたってわけじゃないんだな?苗字も宮崎のまんまだもんな。」
「うん、別に家業があるわけじゃないしね。あ、でも、奥さんのお父さんが会社を起こすことになってさ、いまの育休が終わったら退職して、その会社に転職することになってるんだ。奥さんも、奥さんのお姉さんも、一緒に仕事することになってるよ。」
「へええ。なんか着々と人生設計進めてる、って感じなんだなぁ。すごいな。」
「すごくはないけどなぁ。その場その場でいいと思ったことをしてきたら、そうなっちゃったっていうかね。」
「俺は彼女とのこと、結婚を考えるだけでも一大決心だったけどな~。」
「そういえば、今日、彼女さんを紹介してくれるって言ってなかったっけ?」
「うん、そうなんだよ。そうなんだけどさ、その前に、ちょっと悠司に相談があるんだよ・・・。」
「え、今日来るんじゃないのか?せっかくどんな人を選んだのか見たくて、それだけを楽しみにしてきたのに。笑」
「なんだよ、俺と飲むのは楽しみじゃなかったのかよ。笑」
「あはは、冗談だって。で、彼女さんはどうしたの?」
「1時間くらい遅れてくる予定なんだ。っていうか、彼女にはその時間で言ってある。先に、悠司と2人で話したくてさ。」
「さっきも相談があるって言ってたけど、彼女のこと?」
「うん、そうなんだ。悠司さ、女性経験って豊富?」
「豊富かどうかはわかんないけど、奥さんと結婚するまでにしたことがある人はそれなりにいるかなぁ。就職して1~2年は、ボーナスもらったら風俗にも行ったし、そのあとも、付き合ったわけじゃないけど、その、する事になった人は6~7人、いたかなぁ。」
結婚後も増えてますが、ここでは省略します。笑
「すごいな・・・。セフレってヤツ?悠司、意外とお盛んだったんだな。」
「お盛んって、そんなことないって。たまたまだよたまたま。ってかさ、こっちは付き合って欲しいと思ってたのに振られた相手ばっかりだったしさ。」
「それは切ないな・・・笑。でもまさか、結婚してからも続いてたりしてないよな?!」
「それはいろいろ・・・かな。笑」
「え?!浮気してるってことか?!大丈夫なのか?!」
「それは大丈夫だよ。相手のことも含めて、奥さん、全部知ってるからさ。」
「・・・よくわかんないけど、奥さん、すごいな・・・。」
「まぁ、今の奥さんと結婚することになった経緯とも関係してるからさ。」
「そうなんだ・・・。ところでさ・・・悠司はさ、そのたくさんの相手の女の人、いつもイカせてあげられてた?」
「学生時代に初めて付き合った女の子はお互い初めて同士でさ、入れることすらうまくできなくてダメダメだったけど、風俗を別にしたら、それ以降は基本的にはみんなイッてくれてたと思うよ。」
「そ、そうなんだ・・・。それもすごいな・・・。実はさ、俺、彼女と付き合いはじめて3年くらいになるんだけど、さっきも言ったけど、結婚しようと思ってるんだよ。ちゃんとしたプロポーズまではしてないけど、結婚したいって思ってることは、何度か伝えてあるんだ。」
「へぇぇ。いいじゃん。3年も付き合ったんだったら、別に問題ないんじゃないの?」
「そうなんだけどさ、彼女、男は俺が初めてだったんだよ。それ自体はうれしいんだけどさ、奥手っていうかすごい恥ずかしがり屋でさ。するときも、すごく恥ずかしがって、あんまり自分からはしてくれないんだ。声を出すのも恥ずかしいらしいしさ。無理にさせるわけにもいかないし、そんなことで嫌われたら元も子もないしさぁ。」
「確かにな、性癖が合わないって不幸だけど、無理強いも違うと思うしなぁ。」
「だろ?でもさ、もうちょっと、積極的になってほしいというか、もっと感じさせたいっていうか、満足させたいんだよ。あんまり感じてるようにも見えないし、感度ももっと上げてあげたい、っていうかさ。」
「でも、彼女のほう、物足りないとかいうわけじゃないんだろ?」
「そういう話をすること自体、恥ずかしがるくらいだからな。感じてる姿を見られるだけで恥ずかしくて仕方ないらしくてさ。でもさ、そういう彼女を見てると、だんだん、彼女の乱れる姿を見てみたい、って思うようになってきたんだ。」
「まぁ、確かに女性とするときは、相手を感じさせてあげられるほうがうれしいのは確かだよな。俺もやっぱりそのときは相手に集中するし、イカせようと思って頑張っちゃうからね。普段と違うそういう姿を見られたら、うれしいしさ、イッたことを恥じらう姿もかわいいし。」
「そうだよなぁ。でもさ、彼女、恥ずかしいのがメインみたいで、イッてる、って感じではないんだよ。俺も頑張ってるつもりなんだけどさぁ。でさ、そんなこと考えてるうちに、彼女が、どこかで誰かにイカされて悶える姿を妄想するようになっちゃってさ・・・。」
え?
「俺に対してはおしとやかで恥ずかしがり屋の彼女が、実はメチャ乱れてイキまくっちゃうような姿を想像したら、たまんなくなってきちゃったんだ・・・」
えええ?!
「それでさ、悠司を思い出したんだよ。さすがに知らない男にそんなことさせるのは俺も耐えられないっていうか、それこそ奪われて終わり、ってことにもなりかねないじゃん。俺は彼女と別れたいわけじゃないし。そこへいくと悠司は結婚してるし、愛妻家みたいだし、そんなことにはならないはず、と思ってさ・・・」
「ちょ、ちょっと待った、康夫さ、それって、俺に彼女さんとセックスしてくれ、って言ってる?」
「まぁ、一言で言うと、そんな感じ。だめかな・・・?」
「いや、ダメもなにも、そんなことしたら、俺、浮気だよ?俺のほうが奥さんに離縁されちゃうよ?」
「そこは、ほら、黙ってればわかんないしさ・・・頼むよ、一生のお願い!」
「いやいや、そんなこと言ってもさ、そもそも、浮気って、秘密にしてるつもりでも結局バレて離婚に至る夫婦なんていっぱいいるじゃん。思った以上にバレるんだよ?」
「それこそさ、夫婦公認で浮気する家もあるかもしれないけど、俺は奥さんに浮気されるの、ぜったいイヤだし、っていうかそもそも他の男に奥さんのハダカを見られるだけでも許せない、心の狭いヤツだからね。」
「それはわかるつもりだよ。だから悠司にしか頼めないんだってば。」
「いやいや、わかってないでしょ。それにさ、彼女さんのほうはどうなの?どうやって彼女さんと俺がセックスする状況にもっていくわけ?康夫さ、俺に彼女さんをナンパしろって言わないよね?嫌だからね?逆に無理やりしたら犯罪だしさ。そもそもさ、彼女さんが了解してくれないと、できないじゃん。」
「そこは・・・俺が説得するからさ・・・。」
「それにさ、彼女さんを説得できても、俺が奥さんを説得できる気がしないんだけど。康夫が俺の奥さんを説得してくれる、って言うんだったら話は別だけどさ、奥さんのところに康夫を連れて行って、康夫がそんなこと言ったら、俺が頼んだと思われちゃうじゃん!」
なんてことを頼んでくるんだこいつは!と思って、下を見て頭を振っていると、「康夫さん、お待たせしてごめんなさ~い!」と声が聞こえました。
顔を上げると、店員に案内されて女性が入ってきたところでした。康夫の彼女さん、なんでしょう。下を向いていたので、最初に目に入ってきたのはミニスカートから伸びるスラリと細い足、顔を上げるにつれて見えてきたのは小さめの腰、小柄で華奢な感じで、でもかわいい雰囲気の・・・ひとみちゃんでした。
「え?」
「え?!」
「悠司、かわいくて驚いた?俺の彼女のひとみ。ひとみ、前に話してた俺の友人の宮崎悠司だよ。」
「お義兄さん・・・。お義兄さんだったんですか・・・?」
「いや、それは俺のセリフ・・・康夫の彼女って、ひとみちゃんだったんだ・・・」
「え?2人とも、知り合い?なんで?悠司、なんでひとみのこと知ってんの?!」
「いや、俺の奥さんに妹がいてさ、昨日帰省してきたんだけど、夕方に妹が友達と会いに出かけるっていうから、車を出したんだよ。途中で友達を拾ってくれって言われて、拾ったのがひとみちゃんだったんだ。会ったのは昨日が初めてだよ。ね、ひとみちゃん。」
「そ、そうですっ!昨日、友達と会うって話したじゃない。高校時代の友達の彩ちゃんが大学から戻ってきたから会ったんだけど、行きと帰り、お義兄さんが送ってくれたの。お義兄さん、昨日はありがとうございました。」
「なんだ、昨日からか。びっくりしたぁ。もう悠司の魔の手にかかってたのかと思っちゃったよ~笑。」
「んなわけないだろ。俺は奥さん一筋なんだから。」
「はい、昨日もそんな話を聞かされました。笑」
「ひとみちゃん、立ってるのもなんだから、入って座って。」
「は、はい・・・。失礼します・・・。」
ひとみちゃん、康夫の隣に座ります。ぱっと見、普通にお似合いのカップルだと思うんだけどなぁ・・・。
乾杯をして、康夫の飲むペースが早いことが気になりながらも、当たり障りのない会話をしていました。このまま、話が立ち消えになってくれれば、と願っていましたが、やはりそうはなりませんでした。
「悠司さ、俺の彼女、かわいいだろ?」
「うん、正直、そう思ったよ。康夫がよくこんな子捕まえられたなと思ってさ、びっくりだ。ひとみちゃん、若いし美人なのに、ほんとに康夫でいいの?考え直したほうがよくない?笑」
「おいおい悠司、そりゃないよ。ひとみは、俺だからいいんだよな?」
「やだぁ、美人だなんて・・・お義兄さん、お世辞、お上手ですね。でも、どうなんだろ~。私、他の男の人と本格的にお付き合いしたことないから、わかんな~い。笑」
「たのむよ~。そこはさ、俺がいいって言ってよ~。」
「あはは、康夫、大丈夫か?むしろさ、ひとみちゃんが他の男とデートとかしても自分のところに戻って来る!くらいの余裕がないとダメなんじゃないのか?」
「だって、心配じゃないか。ひとみ、かわいいし、いい子だし・・・。もし俺よりいいヤツがいたらと思うとさ・・・。」
「ひとみちゃん、康夫はこう言ってるけど、どう思う?」
「それって・・・康夫さんは、私が心変わりするに違いない、って思ってるってことですよね。なんか・・・悲しいな・・・。」
「だよね~。康夫さ、そこは、最後は俺のところに戻ってこい、くらいのことが言えないとダメなんじゃないか?」
理子さんの下着姿を他の男に見られるだけでも耐えられないほど心の狭い私が、言いたいこと言ってます。笑
「う・・・それを言われると・・・。」
「康夫、そもそもさ、ひとみちゃんは就職する予定だったんだよね?会社に入ったら、いい男なんていくらでもいると思うぞ。それこそ、同期から、先輩から、上司からさ、教育担当とかもいるかもしれないしな。男性社員と出張も行くことになるかもしれないし。」
「それはそうだけど・・・。だからさ、ちょうどひとみの就職がなくなったみたいだから、このまま永久就職してほしいなって思ってるんだけど・・・。」
「ひとみちゃんと結婚したいキモチはわかるけどさ、すぐ子供が欲しい年ならまだしも、ひとみちゃん若いしさ、子どもをつくらない新婚の専業主婦って、自由を奪うだけになりかねないぞ?もちろん、ひとみちゃんが専業主婦願望が強いなら別だけどさ。逆にさ、子作りまで時間があるなら、それまで共働きで貯金を増やすほうが、先々いいんじゃないのか?」
「はい、実際私も一度は働いてみたいと思ってます。」
「だよね~。ひとみちゃんってさ、得意なこととかあるの?」
「ええと、専門学校はIT系です。それなりに成績は悪いほうじゃなかったとは思いますし、応用情報とか、資格もとりました。高校は商業系だったので、簿記の資格も持ってます。情報系の授業もあったので、基本情報は高校の時に取りました。」
「すごいじゃん。それだったら、普通に就職活動しても十分ちゃんとした仕事が見つかると思うよ。小さめの会社だと、パソコン関係に明るい総務系の人材って、欲しいと思うし。IT系の会社でも、資格をちゃんと持ってる人は評価されると思うよ。IT系ってさ、新しい技術を学ぶ機会が多いから、資格は勉強の仕方をわかってるってことの証明だからね。」
「そ、そういうものなんですか・・・?」
「俺も求人担当とかしてたわけじゃないから、あまり無責任なことも言えないけどさ、最近はスマホばっかりでパソコンをちゃんと使えない学生、多いらしいんだよ。」
「小さい会社だと、あれもこれも、って器用にこなしてくれる人が欲しいと思うし、そうでなくても今は求人難だから、今からでも、いい仕事が見つかるんじゃないかと思うけどなぁ。そういう意味で、総務だけじゃなくIT系もアリだと思うよ。」
「そういうものなんですね・・・。私、父のいた会社に入れない、ってなって、眼の前が真っ暗になっちゃって、思考停止してたかもしれないです・・・。ダメ元で、探してみます!」
「うん、そうだね。康夫、俺は2人が幸せなのが一番うれしいけどさ、今の状態のひとみちゃんだと、自分に自信が持てないまま結婚に向かうことになると思うんだよ。そういうのって、将来まで引っ張ると思うぞ。それって、康夫が望んでることなのか?」
「俺、昨日と今日、少ししかひとみちゃんとは話してないけどさ、ひとみちゃん、自己評価が低めな気がするんだよね。もっと自信を持ったひとみちゃんは、今よりもっと生き生きしてくると思うんだよ。康夫もさ、そのほうがうれしくないか?」
「就職そのものだけじゃなくてさ、仕事上でも他の男性との付き合いとか、学生時代とは大きく違うと思うんだよ。仕事以外でも飲み会とかイベントとかで男性との繋がりもできるだろうし、康夫以外の価値観にも触れてさ、自分をもう少し客観的に見られるようになったら、自己評価も上がって、ますますキレイになると思うなぁ。」
「今よりキレイで生き生きしたひとみか・・・そっか・・・そうだよな・・・。ひとみ、ごめん、なんか俺、ひとみを独り占めして満足しようとしてたかもしんない。ひとみのキモチとか考えてなかったよ。就職のことも反対してごめん。俺も相談に乗るからさ、ちょっと、一緒に考えよっか。」
「え、康夫さん、いいの?ホントに?でも、結婚は・・・?」
「よけいなお世話かもしんないけど、たとえばさ、流石に就職と結婚と同時、っていうのは環境が変わりすぎて大変だろうから、1年くらい働いて、仕事するペースが掴めてきたあたりで結婚する流れに持っていく、とかもアリじゃない?」
「どっちにしたって式場決めたりとか、1年とか半年とかかけて準備するよね?そう思えば、就職して半年過ぎて1年くらいまでの間で、仕事に慣れてきたって感じられたら頃から、結婚の話を並行して進めるとちょうどいいんじゃないか?」
「そうだな、悠司、お前、頭いいな!てっきり脳筋なのかと思ってたよ!笑」
「失礼な。コレでも俺だってIT企業の社員だし、転職する話も上司にずいぶん引き止められた優秀な社員なんだからな?笑」
「じゃあさ、その優秀な会社員の悠司にもう一つお願いなんだけどさ、まずは、ひとみと、デートしてよ。」
「えっ・・・お義兄さんとデート・・・?!」
「ひとみ、こいつじゃイヤか?」
「そんなこと、ないけど・・・でも・・・」
「ちょっと待った、なんで?なんでいきなりそういう話になるわけ?」
「だからさ、俺は、ひとみがこのまま就職して、いきなり俺の知らない男ばっかりの中にひとみが入るのは心配なんだよ。ひとみは純粋だし人がいいし、悪い男に騙されるんじゃないかって・・・。」
「いやいや、普通の女子は普通に就職してるんだから、大丈夫でしょ。チャラチャラしたギャルな子とか、女子高女子大とかで男に免疫のない子ならまだしも、ひとみちゃんは真面目だしさ、そもそも専門学校だって共学だよね?」
「はい、高校も共学でしたけど、そっちは女子がほとんどでした。でも専門学校は、男子もいましたよ。あんまり話もしたことないですけど。」
「仕事だとさ、上下関係があるじゃん。仕事だから、って言われたら従わなきゃいけないし、コミュニケーションも取らなきゃいけないしさ、飲み会とかもあったり、悪意がある先輩とかいたら、なにされるかわかんないじゃん・・・。」
「だからさ、とりあえず年上の悠司と一度デートしてみてさ、してもいいこととかしたくない、されたくないこととか、はっきり認識して、1対1でも言えるようになっておいてほしいんだよ。」
それを聞いたひとみちゃん、急に目が輝いた気がしました。え?
「じゃあ・・・康夫さん、私がしてほしいこととか、してほしくないこととか、お義兄さんに伝えて、してほしいことだけ、してもらうデートならいい、っていうことなのね?」
え?それって、逆に言ったら、ひとみちゃんがしてほしいことだったらなんでもしちゃっていい、ってこと?いいの?!そう思ってひとみちゃんをみると、一瞬いたずらっぽい目で私に笑いかけました。ひ~!
「そうそう、イヤなことはちゃんとイヤ、って言えるようになっておいてくれないと、俺も心配だしさ。まぁ、悠司だったら、ひとみが嫌がることはしないと思うけどさ。な、悠司、大丈夫だよな?」
「お、おう、そりゃあさ、女の子が嫌がることをするのは俺がイヤだからね。逆に、してほしいことがあったら言ってくれれば、できる範囲でがんばれると思うからさ。」
「あ、ただ、奥さんには先に話すからね。隠れてデートするのは、たとえお茶するだけでも浮気みたいでイヤだからね。奥さんが了解してくれる範囲で、ってことだったら、なんでもしてあげられると思うよ。康夫も、それでいいか?」
「おう。それでいいよ。ひとみが嫌がらなければさ、何してもいいからさ・・・。な、悠司、よろしく頼むよ。」
康夫の話し方が、いきなり、ひとみちゃんが着く前の話に戻ったようになりました。目が笑ってない・・・え~!まわりまわって、そこに持って行った?!
「じゃあさ、今から奥さんに電話するよ。康夫も、白黒はっきりしたほうがいいだろ?」#bルー
「あ、ああ。頼むよ。」
というわけで、理子さんに電話をかけました。
「あ、理子さん?俺だけど。いま、この前話した友達の康夫と一緒にいるんだけどさ、康夫に紹介してもらった彼女、ってのが、昨日話したひとみちゃんだったんだよ。そう、彩ちゃんの友達の。でね、康夫からさ、ひとみちゃんとデートしてくれ、って言われてさ。」
「就職して知らない男ばっかりの中に行かせるのが心配みたいでさ、俺とデートして、男性に対して、してほしいこととかしてほしくないこととか、1対1でちゃんと言えるようになってほしいんだって。」
「それって・・・ひとみちゃんがしてほしいことだったら、どこまででもしちゃっていいってこと・・・?」理子さんが、電話の声が周りに聞こえないように、小さな声で言ってきました。さすが理子さん、察しがいいです。
「そういうことなんだよ。康夫からもそう言われたよ。だから、どんなデートならいいか、今日帰ってから相談させてもらったほうがいいかなと思ってるんだけど。」
「・・・わかった。まあ、細かい相談までしなくても、ひとみちゃんならデートはオッケーでいいわよ。ひとみちゃんが望むこと、最後まで全部してあげていいよ。でも、ゆうくんみたいな人とデートして、彼氏とのこと、考え直したくなったりしても、知らないわよ?それは言っておいてね。それでいいなら、って伝えてあげて。」
「そっか、そうだね。ありがとう。それも言っておくよ。じゃあ、帰るときにまた連絡するね。それじゃ。」
「奥さんと話したけど、デートしてもいいって。でもさ、俺がいい男だから、ひとみちゃんが彼氏との関係を考え直したくなっても知らないよ、って言われたよ。」
「奥さん、話がわかる人なんだな!ひとみだって、悠司とデートしたくらいで、気持ちは変わらないよな?な?ひとみ?」
「う~ん、どうなのかなぁ?さっきも言ったけど、私、康夫さんとしかデートらしいデートしたことないし、他の人はわかんないもの・・・。」
「お義兄さんが素敵なデートしてくれたら、私、お義兄さんに落ちちゃうかもしれないし・・・。そうじゃなくても、忘れられなくなって、康夫さんとのお付き合い、考え直しちゃうかもしれないわよ?それでもいい?」
「そんなこと言わないでよ~。2人でいろんな経験しながら、いい付き合い方をしていきたいと思ってるんだからさぁ。」
「2人の間のことは、俺としてはなんとも言えないけどさ、デートしたあとの結果については、俺は責任持てないからね?もちろん、俺は奥さんがいるから、康夫からひとみちゃんを奪って付き合う、ってことはできないし、そんなことにはならないけどさ、ひとみちゃんの価値観は変えちゃうかもしれないから、それだけは言っておくよ?」
「悠司、なんか自信ありげに見えるんだけど・・・」
「っていうかさ、一般論的に、そうだと思うんだよ。少なくとも、デートって一言で言ってもさ、康夫と俺とは考え方もいろいろ違うだろうし、そういうのをひとみちゃんがどう受け取るか、ってことだと思うんだよ。」
「それはそうかもしれないけどさ・・・。」
「っていうか、そもそも2人が付き合い始めたのって、どういうきっかけだったの?なかなか社会人男性と女子高生との接点って、多くはないと思うんだけどさ。」
「それは、まあ、いろいろあってさ。いいじゃん、それは。」
「そっか、まぁ、俺には関係ないし、いいにくいこともあるかもしれないからいいけどさ。じゃあ、確認なんだけど、ひとみちゃんとデートして、ひとみちゃんがしてほしいことをできる範囲でだったらしてあげてもいいんだな?で、いつから?いつぐらいまでで考えればいいの?」
「週末がないとデートらしいデートもできないだろうから、最低でも来週末までは欲しいです。デートするにもお義兄さんに時間を空けて頂かないといけないと思うし。一か月もあれば、わかる気がするけど。」
「じゃあさ、最長一か月ってことでどう?別にその間も康夫とひとみちゃんと2人で会うのもかまわないし、そこは2人に任せるよ。」
「そ、そうか?俺も、その間ひとみに会えないのはちょっとツライと思ってたからさ・・・。それだったら、いいかな・・・。」
「じゃあ、今からもうスタートするつもりでいいかな?まぁ、今日はもうこんな時間だから、なにもできないだろうけどさ。笑」
「おう。それでいいよ。ひとみも、それでいいかな?」
「わかりました。私も、せっかくお義兄さんとデートできるんだったら、ちゃんとおめかししてうんとかわいい格好でデートしたいな。ね、お義兄さん!」
ひとみちゃん、そう言うと康夫の隣から立ち上がって私の隣に座り、私の手を取って、ちょっぴり首をかしげてにっこり笑いました。かわいい。
「ひとみ~、あんまり悠司をその気にさせないでくれよ~。汗」
「うふふ、焦ってる康夫さん、おもしろ~い!」
康夫の焦る姿に笑うひとみちゃんの声で、和やかな雰囲気に戻り、あとは雑談をして、お店を出ることになりました。2軒目、行くのかな?
「今日は俺が呼び出したからさ、俺が出すよ。妻子持ちの悠司と違って、独身貴族だからな。」
「いいのか?ごちそうになっちゃって。」
「ああ。ヘンなこと頼んじゃって申し訳なかったしさ。だから、先に2人で外で待っててよ。」
「わかった、じゃあ、ひとみちゃん、じゃあ外で待ってよっか・・・あ、ひとみちゃんごめん、俺、ちょっとトイレ行ってくる。」
「わかりました。私は先に外に出て待ってますね。」
トイレでは先客がいたので、少し待って用を足して外に出ようとすると、ちょうど康夫が会計を終えて出口に向かうところでした。
「待たせてすまん。いやぁ、会計が混んでてさ。なんか時間かかってる人がいて遅くなっちゃったよ。」
「俺もトイレに行ってきたトコだよ。ひとみちゃんは外で待ってるって。」
「そっか、じゃあ出るか。」
2人でひとみちゃんが待つ、店の外に出たつもりが・・・あれ?ひとみちゃん?どこ?
「あれ?ひとみ、どこ行ったのかなぁ・・・。」
康夫が電話をしましたが、ひとみちゃん、電話に出ません。
「電話に気づいてないのかなぁ。もしかしてコンビニでも行ったとか?2人で別々にぐるっと探してみる?」
「そうだな、じゃあ、俺はこっち、コンビニのほうに行ってみるから、悪いけど悠司はそっちを頼むよ。見つけたら連絡するってことでいいかな。」
「おっけー。それじゃ、またあとで。」
そう言って、康夫はコンビニがある表通り側を、私は横の小路から裏通り側のほうに歩いて行きました。あれ?この通り・・・なんか見覚えが・・・。なんだっけ・・・。
そう思ったとき、小路の先、もう1本裏通りのほうから、かすかに声が聞こえました。
「いやっ!やめてぇ!」
反射的に体が動いて、声のするほうへ。角を曲がると、ラブホテル前で小柄な女性を連れ込もうとする若い男が2人。女性は、ひとみちゃんでした。
「ひとみちゃんっ!」急いで駆け寄ってひとみちゃんの手を掴むと、男たちに絡まれました。
「何だよお前、邪魔すんな!」1人がひとみちゃんを後ろから羽交い絞めにしたまま、もう1人が私の前に出てきました。
「すまないな、俺の彼女なんで。」
「んなの関係ねーよ。これから俺たちの相手をしてもらうんだからおっさんはすっこんでろよ!」
すごんで来ますが、背が低いので、私が上から見下ろす感じ。あんまり怖くないです。笑
「いやっ!さわらないでっ!」
見ると、羽交い絞めにしている男の手が、ひとみちゃんの胸に・・・私だってまだ触ってないのにっ!!
「ごめんよ、彼女は俺と2人でいいことしにいくトコだから、じゃましないでね。」
そう言って目の前ですごんでくる男の足をひっかけて押すと、予期してなかったのか、「うひっ!」と声を上げて、バランスを崩して転びました。
「てめぇ!」
羽交い絞めにしてた男が、ひとみちゃんを離して突進してきましたが、突進は、ラグビーやってた私に勝てるはずもなく、あえなく跳ね返されて、転んでる男のほうへ飛ばされ、何かを踏んづけたと思うと、男2人、重なるように転びました。
「ひぎゃぁぁ!!」
先に転んでた男が大きな声で叫びながら、股間を押さえて転げています。あ~、アソコ踏んづけちゃったのね・・・痛そう・・・見てるだけで股間がひゅん、ってなります・・・笑。
2人がひとみちゃんに構う状態ではなくなったようなので、ひとみちゃんを抱き寄せて、とりあえずその場から離れます。そして、康夫に連絡。
「康夫?ひとみちゃん、見つけたよ。男2人に絡まれててさ、助けたとこ。ひとみちゃん?うん、大丈夫だよ。」
そう言うと、ひとみちゃんが私を見て、小さな声で「私はもう帰ったことにしてください。」と言ってきました。
「あ、ひとみちゃんは、もう帰りたいって言うから、いまタクシー拾って帰らせるとこ。うん。だからもう大丈夫。俺たちもこれでお開きにするか。また今度、飲もうな。それじゃ。」そして電話終了。
「お義兄さん、危ないところを助けてくださって、ありがとうございました。」
「いやいや、こっちはガタイと体力が取柄だからさ。武術でもやってる相手なら別だけど、そうじゃなかったみたいだし、相手も素手だったから、大丈夫だよ。」
そう言いながら周りを見渡すと、思い出しました。理子さんが襲われたのを助けた通りです。懐かしい。
「あの、お義兄さん、助けていただいたうえに、申し訳ないですけど、もう1軒、飲みに行きませんか?もう少しお義兄さんとお話したくて・・・。」
「じゃあ、騒がしくない店のほうがいいかな。近くにいい店があるから、そこに行こうか。ここから、デート開始、ってことで。」
食事もしたあとだし、ということでひとみちゃんを連れて行ったのは、以前文子さん、福井課長時代に連れてきてもらったバーです。
「マスター、お久しぶりです。」
「いらっしゃいませ。福井さんと2度ほどいらしたことがありましたね。またご来店下さってありがとうございます。」
「そうですそうです。覚えてて頂けてうれしいです。最初にここにお邪魔したときに、福井課長のほかに一緒にいたもう一人の女性と結婚できまして。」
そう言いながらカウンターに座って、私はギムレットを注文。ひとみちゃんには、度数低めの飲みやすいカクテルを見繕ってもらいました。
「こんなすてきなお店・・・私、初めて来ました・・・。」
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