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体験談(約 27 分で読了)

バイト先の先輩の娘さんとの、波乱万丈な恋物語・番外編32 雨上がりの夜空に(1/3ページ目)

投稿:2023-08-16 10:19:51

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ボトムズヲタク◆GABTUFY
最初の話

俺の名前は誠人(マサト)。エッチな体験談に入る前に、先ずは、自分の生い立ちを語る事を許して貰いたい。俺の両親は、俺が物心つかないうちに離婚し、親父の顔はおぼろげにしか覚えていない。お袋はシングルマザーとして様々な仕事を渡り歩き、時に親父以上に厳しく、時に親父の分までも俺に愛情を注…

前回の話

「マー坊」#ブルーと「せっちゃん」#ピンク…「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の閲覧を頂き…エチケンの数少ないバカ夫婦のファンの皆様には心から感謝致しております。m(__)mペコリ相変わらず読み辛い、拙い乱文では有りますがバカ夫婦と子供達、そしてバカ家族を取り巻く友人達の人間模様をお…

「マー坊」「せっちゃん」「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の閲覧を頂き…エチケンを訪れる皆様には本当に感謝致しております。m(__)mペコリ

相変わらず読み辛い、拙い乱文では有りますがバカ夫婦と子供達、そして友人達が織り成す人間模様をお楽しみ下さいませ。

登場人物スペック

「誠人(マー坊)」→洋食レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい大好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。

「節子(せっちゃん)」→23歳で4人の子供達の母親になった、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい人妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ妬きな一棒主義者。

「鉄さん」→誠人が働いている洋食レストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。

「真奈美」→誠人の腹違いの妹で、バカ夫婦行きつけの総合病院で働いている美人看護師。

「洋介」「注文されれば赤ちゃん以外は何でも作る」がモットーの町工場で働いているサラリーマンで、真奈美ちゃんの彼氏。

・・・

「うおぉーっ!ブラボー!!!」

所謂「ピックアップヴァイオリン」による明美の伴奏に乗せて、背中から羽根が生えた妖精の操り人形を2体使った即興劇を終えた人形遣いの女性と明美に向けて…拍手と共に「投げ銭」が明美のヴァイオリンケースに放り込まれる。

前回のお話の後…明美と店長の話し合いの結果、毎週第1金曜日を「パフォーマーズ・デイ」と称し…ランチタイム後からディナータイムまでの時間に出演料千円を支払えば、10分間の出演時間で様々なパフォーマンスを行える様になったのだ。

「にしても凄えな、明美…」

「えへへっ…誠人クン、有難う。コレならなんとか、フリーのヴァイオリニストとして…やっていける、かも…」

「ほら…明美。俺からの❝投げ銭❞だ」

「い…良いの、誠人クン!?漱石先生なんか…」

「かまやしねぇよ、コレがお二人のパフォーマンスに対する❝俺の評価❞なんだからよ。持ってけ、明美」

「有難う…誠人クン。それじゃあ…オムライスデミグラスソースを御願い出来るかしら?ねぇ、真理亜さんもオムライスデミグラスソースで良いかしらー?」

「はい、それで良いですよー!」

「それでは御注文は、オムライスデミグラスソースお2つで宜しいでしょうかー!?」

…と、そこに。

小ぬか雨の降る駐車場に…赤と黒のツートンカラーで、背高ノッポのボディに真ん丸なヘッドライトが特徴的な初代ホンダ・シティが停車し…そして入店して来たのは洋介さんの父親の良介さん。

「あぁ…誠人さん、どうも御無沙汰しております…」

「いえいえ良介さん、コチラこそ御無沙汰しております!」

「おやおや良介さん、御無沙汰しておりやす。今日は1名様で?」

「はい…そうですね」

「そうしましたら…コチラのカウンター席へどうぞー!」

俺と鉄さんは良介さんを…カウンター席へと誘導する。

「そうしましたら…今日はコチラの期間限定メニュー、チキンステーキバジルソースを御願いしましょう…」

「へいっ、チキンステーキバジルソースですね…御注文は以上で宜しいでしょうか!?」

「はい、それで御願いします…」

「へいっ、御注文承りました…それでは少々、お待ち下さいませっ!おうっマー坊、今は俺達だけで大丈夫だ、少々話し相手をしてやってくれ!」

厨房に舞い戻る鉄さんの声を受け…俺は良介さんの隣のカウンター席に着席し、コック帽を脱いで雑談に興じる。

「それにしても…良介さんが運転されてきたお車、とても個性的ですね…」

「アレですか…1981年に発売された❝ホンダ・シティ❞と言う車種でして…」

「81年、って…もう40年近く前じゃないですか…」

「ええ…私が中坊の頃に見た、あの造形に一目惚れしてしまいまして…。それで社会人になって、始めて貰った夏のボーナスを全て叩いてあの車を購入したんです…」

「そう、だったんですか…」

「正直言うと…嫁と離婚しようと決意した直接のきっかけは、あのシティを勝手に廃車にしようとしていた事ですね。❝こんな時代遅れのボロ車なんかよりも、もっと大きくて沢山人が乗れるカッコいい車買おうよ!❞ってノリで…」

「…え?良介さん、離婚、って…」

「あぁ…話が前後してすいませんでした。この度、嫁との離婚が成立しまして。本当に雀の涙程度の慰謝料を嫁から頂き、あの家も売り払いまして…」

「それじゃあ…」

「はい、そういう事です…まぁコレで、洋介と真奈美さんの結婚の障害が一つ、無くなったと言う事で…」

「そ、そうですね良介さん。後は2人の気持ち一つ、と言う感じですね…」

「御歓談中失礼致します…御注文のチキンステーキバジルソースをお持ち致しました!」

「有難う御座います、それでは、頂きます…うん、このふっくらとした焼き加減…このお店ならではの味ですね…」

「有難う御座います!それでは…ごゆっくりどうぞ!」

「すいません…良介さん。それで…」

「本当に許せませんでしたね、シティをスクラップにしようとしたのは…。エンジンから異音がし始めて、❝もう廃車にしようか❞とか思った時に、❝このエンジン、まだまだバリバリ動くよってに…本当にこの車が大好きなアンタに譲ったるわ❞って、エンジン1基丸々譲って頂いて❝エンジンスワップ❞までしたくらいですから…」

「本当に良介さん、あのお車を愛して居るんですね…」

「…当然です。あのシティは私の❝生涯の相棒❞と言っていい存在です…アイツは例え洋介であろうが…誰にも譲る気は有りません」

「何というか、その…❝惚れたら一途❞な洋介さんの性格は…良介さんから色濃く遺伝…あ、あ…申し訳有りません…」

「洋介の托卵もそうですが…一度は❝生涯の伴侶❞と決めた女性からの裏切り行為は、本当に応えましたよ…」

「そう、でしたか…」

「ところで…表の電子看板の、❝明後日臨時休業❞とは…」

「ウチの洋食レストランは4月の第1日曜日を❝お花見の日❞と決めてまして…従業員全員で、家族揃ってそこの…神社でお花見をする為に臨時休業するのが恒例行事になっているんです…」

「そうなんですか…良い、恒例行事ですね…」

「実を言うと…妻の節子とも、その…花見の時に始めて知り合いまして…(照)」

「そうだったのですか…でしたら明後日は特に用事も有りませんし、私も参加して構いませんでしょうか?」

「勿論…と言うより大歓迎ですよ、良介さん!」

「有難う御座います、誠人さん…」

「すいませーん誠人クン、御会計御願い出来ますー!?」

「はい明美、少々お待ちをっ!」

・・・

「おとーたん…じゃない、おとーさん!うらのあたらしーいっこだてに…ひっこしやさんのとらっくがいぃーっぱいとまってるよ〜!」

「えっ、本当美花子!?」

「良く…❝春は出合いと別れの季節❞って言いますからね。良い人がご近所さんに…なってくれるといいですよね…」

「そうね…せっちゃん。鉄さんの御願いでこのお家に引っ越ししてきた時は…本当に不安だったのよ、❝ご近所さん達と上手くやっていけるのかしら❞って…。幸い、良いご近所さん達に恵まれて此処までやって来られたからね、今度は私達が❝良いご近所さん❞になる番ね…」

俺が働く洋食レストランの恒例行事、神社でのお花見を明日に控え。

俺とせっちゃんが、早矢斗や沙知子にお手伝いしてもらいながら台所で折り詰めの下拵えをしているところに…玄関の呼び鈴が鳴る。

「はい、お待たせしました〜、どうも今晩は!」

「あぁ…どうもはじめまして」

と玄関で一礼するのは他でもない…洋介さんの父親の良介さん。

「ど、どうも今晩は!昨日はわざわざ御来店頂き…本当に有難う御座いました…」

「ねーねー、おとーさん。このおぢちゃんはどちらさま?(・"・)」

「このおぢちゃんは良介さんって言って…真奈美お姉ちゃんとお付き合いしている、洋介さんのお父さんだよ」

「そーなんだ、はじめましてぼくはやとです、よろしくおねがいしますっ!」

「始めまして…良介と申します。コレから宜しく御願い致します…」

「コチラが…私の母の美佐代、そして…妻の節子です」

「どうも始めまして…誠人さんの妻の節子です。それにしても良い御挨拶ねー、早矢斗。これだけ元気な挨拶が出来れば…小学校に上がっても直ぐに沢山お友達が出来ると思うよー」

「どうも始めまして…誠人の母の、美佐代と申します」

「始めまして…節子の母です」

「おぢちゃん、はじめまして…あたち、さちこ…(・ω・)」

「ぼく…のぶと…(●・・●)」

「はじめまして、あたちみかこでしゅ、よろちくおねがいしましゅっ!(・∀・)」

「うわぁ…4人ものお子さん達に囲まれて、本当に賑やかそうな御家庭ですね…」

「はぁ…は、はい、お陰様で…ところで良介さん。引っ越し、って事は昨日言ってた…」

俺は良介さんに語り掛けつつ…せっちゃんに目配せで子供達をリビングに引っ込ませる様に指示を出す。

「はい…昨日言った様に、晴れてまた独り身に戻りまして…それでそこの角の、アパートの108号室に越して来たという訳です…」

「それじゃあ…あのシティは…」

「そのアパートを御紹介頂いた不動産屋さんから、月極駐車場を御紹介して貰いまして…」

「そうでしたか…」

「あぁ…そうそう、忘れるところでした、❝引っ越し蕎麦❞で御座います。細やかでは有りますが、お収め下さいませ…」

「いやいや…こんな上等な品物をわざわざ恐れ入ります」

「それでは、私はこの辺りで…皆様、これから宜しく御願い致します…」

「いえいえ、コチラこそ宜しく御願い致します!」

良介さんから手渡された、高級そうな生蕎麦の詰め合わせセットをせっちゃんに手渡した途端…再び玄関で呼び鈴が鳴る。

「はい、どうも今晩は!」

「どうも始めまして…私、此の度裏の一戸建てに引っ越しして来た…勇作と申します。此方は…妻の燿子に、娘の弥生、そして息子の菊夫です」

「どうも始めまして…勇作の妻の燿子と申します。コレから宜しく御願い致します…」

「どうもはじめまして、あたしやよいといいます、これからよろしくおねがいしますっ!」

「はじめまして…ぼく、きくおっていいます、よろしくおねがいします…」

「コチラこそ、どうも始めまして…自分は誠人と申します。コチラは妻の節子です」

「どうも始めまして…私、誠人さんの妻の節子です」

「あら…どうも始めまして。私…誠人の母の美佐代と申します。以後、お見知り置きを…」

「勇作さんに…燿子さん、それに弥生ちゃんに菊夫クンでしたか。コレから宜しく御願い致します!」

「いえいえ…コチラこそ宜しく御願い致します。あの…細やかですが御近付きの品として、お受け取り下さいませ…」

「いえいえ、こんな高級そうな品物を本当に有難う御座います!」

・・・

「それでは皆さん…かんぱーい!」

「かんぱーい!!!」

2年連続で乾杯の音頭を取る晴哉クンの掛け声を皮切りに…俺達洋食レストランの厨房スタッフは紙コップに注がれたお酒を飲み干しつつ…互いに持ち寄った折り詰めを突っつき合う。

そして今日のお花見には…新婚ホヤホヤの俊郎クンに2児のパパの板前の正樹クン、大学生の歩クンに農業会社で働く健命クンも加わり、ちょっとした「同窓会」状態だ。

「おうっ、トッシー!瑠璃子ちゃんとの赤ちゃんは!?」

「そんな…鉄さん、無茶言わないで下さい!俺達まだ新婚さんなんですよ、もうちょっとだけ甘々な新婚生活を楽しみたいんですよ!」

「おとうさん…」

「ぱぱ…」

「あはは…優人クンに愛子ちゃん、すっかり大きくなったなぁ…」

「はい…お陰様で。最近は千鶴子も毒親が…その、遠いところに行ったせいか…随分と落ち着きを取り戻しまして…」

「そうかぁ…」

「あの…鉄さんに誠人さん。コレ…ウチの農業会社の余った野菜で作った折り詰めです、是非試食御願いしますっ!」

「それでは、頂きます…うんっ、野菜そのものの風味を生かした味付けがすっげー絶妙だな!」

「確かに…必要最低限の味付けで野菜の旨味を引き出すたぁ…大した腕前だぜ、けんめー!」

「本当に有難う御座います!あの…静さんが経営している洋菓子屋さんと、ウチで作った野菜を使ったスイーツをレギュラーメニューに加えようって話も進んでまして…」

「そうなんだ…せっちゃん…」

「はい…樹里愛ちゃんが中心になって今、レシピの考案中で…」

「わーいおねーちゃん、たこさんういんなーちょうだぁ〜い♡(・∀・)」

「ハイッ、美花子チャン…ハーイ辰也クン、ア~ンシテ…♡」

「ハイ、ア~ン…♡それじゃ紗里依ちゃんも、ア~ンして…」

「ハイッ、ア~ン♡」

「わーいとしあきさん、くろざとーつかったたまごやきくださ〜い(・"・)」

「ほらっ、早矢斗クンどうぞ…」

「すいません、利章さん…早矢斗すっかり、黒砂糖を使った玉子焼きにハマってしまって…」

「いえいえ…」

「おさかなのふらい…とってもおいしそう…(・ω・)」

「はいっ、沙知子ちゃん…」

「うん…おにいちゃんのおさかなのふらい…とってもおいしい…」

「おっ…利行クン、それ…チキン南蛮!?」

「はいっ、そうです!このタルタルソースも自作してみたんです、是非食べて頂けますか!?」

「うんっ、すっげー美味い!酸味の効いたタレに奇をてらわないタルタルソースがマッチしてるぞ!」

「利行クン…すっごく美味しいよ!」

「誠人さんに奥様…本当に有難う御座います!」

「そうだ、と金…美咲ちゃんとは上手く行ってるの?」

「はい、お陰様で…あの、奥様…この鶏の唐揚げ、何時にも増して美味しいですね!」

「歩クン、有難っ♡」

「そう言うと金の鶏モモの照り焼きだって…タレの味付けが絶妙じゃんか!」

「本当に有難う御座います!」

「あっ…誠人さん、遅れて本当にすいません!」

「あ…良介さん!コッチですよ、コッチです!」

お洒落なブルゾンに細めのジーパン姿の良介さんが、俺達洋食レストランの宴の輪に加わる。

「誠人さん、そして皆さん…見ず知らずの赤の他人をわざわざこんな宴席にお招き頂き…本当に有難う御座います…」

「❝見ず知らずの赤の他人❞だなんて…真奈美ちゃんの義父さんに…もしかしたらなるかもしれない方をそんな…」

「おうおうマー坊、こんな楽しい花見の席で固っ苦しい事話してんじゃねぇよ、アホたれがぁ!こういう時ぁなぁ、下らねえバカ話で盛り上がんのが❝お約束❞ってモンだろぅがぁっ!」

「す、すいません…鉄さん…あの良介さん、今日も例の真っ赤なシティで…」

「はい、そうです。今日は特にエンジン快調でしたよ…」

「良介さん、と申しましたか。自分はガチの日産党なんですけれど…❝初代シティ❞は本当に衝撃を受けましたね…造形も、そして❝ムカデダンス❞のCMも…」

「そうでしたね…あのCMは本当に今も印象に残りまくりですよ…」

「おとうさん…むかでだんすって、なに?」

「あ~…コレコレ」

と呟くと利章さんは…スマホで初代ホンダ・シティのCMを再生し始めた。

「♬シティ!シティ!ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ…」

「わーいわーい、ちょ~おもしろ~い♡∩(・"・)∩」

「確かにコレは…今観てもすっごく面白いCMですね…」

「本当に個性的なCMですよね…でもそれ以上に感心させられるのは…❝本当に好きなモノを、大切に扱う❞良介さんの精神ですね…」

「ま、まぁ…誠人さんと節子さんのラブラブ振りには負けますけれどもね…」

「り…良介さん…」

「・・・」

「わーいわーい、おとうさんおかーたんちょ~らぶらぶぅ〜♡」

「…美花子っ!」

・・・

「ん…メール?誰からだ…」

「おっ、兄貴…もしかして、黒髪ロングの彼女から?」

「バッ…馬鹿言うな利徳!彼女はあくまでも同僚だ、ど、う、りょ、う!!!」

「へぇー…利行クンも、もうそんなお年頃なんだ…」

「まっ…誠人さんまで変な事言わないで下さいよっ!」

「だってさ…あんだけ生意気なクソガキだった利行クンが、もう彼女候補が出来る歳になったんだなぁ、って思うと感慨深い物が有ってさぁ…」

「そうですね…あんなに小さかった利行と利徳がもう、彼女が出来る歳になったかと思うと…」

「親父…本当に有難うな、親父…俺と利徳を男手一つで、此処まで育ててくれて…」

「親父…実を言うと、俺…偶然、観ちまったんだ。親父と誠人さん、鉄さん達がお袋の浮気現場に突入した時の、あのビデオを…」

「利徳…」

「利徳も、観たのか…あの、ビデオ…」

「あぁ、❝エッチなビデオでもないかなー❞なんて軽い気持ちで偶然…」

「本当に応えたよ…お袋の、❝俺達の親権は親父にやる❞ってあの言葉は…でも親父はお袋の悪口一つ言わず…俺達2人を立派に育ててくれた。有難う、親父…」

「だから…親父。兄貴の給料と俺のバイト代で…❝親父に何か買ってあげよう❞、ってこないだ話し合ってな…親父、何か欲しい物…有るか?」

「利行…利徳…そうだな、敢えて言うなら…昔乗ってた、5代目シルビアのラジコンカーが欲しいかな…」

「5代目シルビアって…❝頭文字D❞の池谷先輩が運転してる、吊り目のヘッドライトのあの車か?」

「あぁ…そうだ。元嫁を落としたいが為にかなり無理して買った車だったからな…今でもあの乗り心地は忘れられないよ…」

「しかし親父、意外と走り屋だったんだな…今運転してるジュークからは全く想像着かねぇよ…」

「そうそう…5代目シルビアつったらもう一つ、プロコル・ハルムの❝青い影❞が流れるCMも印象的でしたよね…」

「プロコム…ハムル?」

「アオイ…影?」

「あぁ、そうかぁ…タッチと紗里依ちゃんは流石に知らなくても仕方無いかな…ほらっ紗里依ちゃん、コレがそのCM…」

信彦のスマホからは神秘的なオルガンの音色が流れ出し…そして疾走するシルビアの勇姿に紗里依ちゃんの眼はキラキラ。

「ネーネー、辰也クーン…サリーナンダカ、ドライブ行きたくなってきたデース!」

「そ、そうだね紗里依ちゃん…だけど今日はお酒沢山飲んじゃったから…また今度の機会にね…」

「ソーダネ、辰也クーン!インシュ運転は❝ダメ・ゼッタイ❞ダヨネー、辰也クーン!」

「アレ…?タッチ、自分の車…持ってたっけ…?」

「い、いいえ…ですけど義父さん、車を数台持ってまして…」

「オトーサン、イギリスの車ダーイ好きで…ロータスエスプリとかアストンマーティンV8トカジャガーXJトカ…トニカク色々持ってるデース!」

「ロータスエスプリにアストンマーティンV8、ジャガーXJって…どれも❝名車中の名車❞ばっかじゃん!」

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