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【評価が高め】ハロワで出逢った職員に童貞ニートが片思いした話④(2/2ページ目)

投稿:2024-11-13 01:58:57

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本文(2/2ページ目)

ドアを開けて挨拶する。

??「初めまして…結菜です…」

さくらさんとは違う女の子…。

結菜さんは若い頃の母さんそっくりの美少女だ。俺にとってさくらさんが一番可愛いが、おそらく彼女の方が世間一般では可愛い…と思うくらいの美少女だ。まだ10代。今流行りの学生結婚。

結局、さくらさんはやり捨てられたのだ。散々、無責任に中出しされて捨てられたのだ。さくらさんが今どうなってるのか分からない。妊娠してしまったのか、まだ弟のセフレとして利用されているのか?

今は弟の部屋に隠しカメラも無く、分からない。

おそらく家にはあれから来てないだろう。

結菜「お兄さん…御身体は?」

「あ、ありがとう…大丈夫…ごめんね…気持ち悪くて…」

結菜「気持ち悪い…?え?全然気持ち悪くないですよ?お兄さん…米津みたいで…結構いけてません?」

「米津…?いや…俺は引き籠もりの屑だから…」

「おーい!みんな帰るって!」

「呼んでるね…また改めてご挨拶しましょう」

結菜「お兄さん…これからよろしくお願いしますね♡」

「あ、ああ…こちこそ…気を付けて…」

感じの良い娘だ。弟にはもったいない。

あんな屑の女好きと結婚しても苦労するだけだろう。

目の前で沢山の女の子が不幸になっていく。俺の価値観かも知れないが、さくらさんも、他の妊娠させられた女の子も不幸だ。

もしかすると女の子はそんな扱いでも好きな男と結ばれて、その子供を産めるのは幸せ…と感じているのかも知れない。

どこかの高級店で両家の顔合わせの会食後に、家に寄ったらしい。両家の楽しそうな声が聞こえる。優秀な弟と無能な俺。

俺との違いを見せつけたかったのだろう。

相手家族を見送って弟が帰ってきた。

俺は一言、弟にさくらさんの事を言ってやろうと部屋を出たが、やはり勇気もなくオメオメと部屋に戻ろうとする。

…すると、弟の方が俺に声を掛けてきた。

「よう!兄貴…俺の嫁、可愛いだろ?」

「あ、ああ…可愛いし感じ良かった…」

「だろ?やりたいだけの、あのアホ女と違うだろ?」

「あのアホ女…?」

「ああ…誰だっけ…?名前忘れたw」

俺は拳を握りしめ、弟の忘れたその名前を口にした。

「も、もしかして…さ、さくらさんの事か…?」

「お!それそれ!さくらって言ったかな?あのヤリマンアホ女w」

俺は拳を強く握りしめる。爪が掌に食い込んで血が滲む。

「誰が…アホなんだよ…」

「さくら…山崎さくらって言ったかな?あのハロワのアホ女w」

「…………」

「俺に惚れまくってたから、中出しでもなんでも許してたなぁw処女まで捧げて、妊娠したら、俺が自分の物になると思ってたんだろうなwいつものアホ女のひとりw」

俺は怒りで頭が破裂しそうだった。

弟のニタニタした顔がムカついてムカついて許せない。

俺はどれだけ馬鹿にされても良い。そんな人生を送ってきたから仕方がない。

しかし、さくらさんは違う。

弟が馬鹿にして良い存在ではない。

「もう一度言ってみろ…」

「処女まで捧げて中出しさせる馬鹿女?」

俺は弟の顔面に向けて思いっ切り右拳を放った。

ボコンッ!!

「ぐぇッ!!」

俺のへなちょこ右ストレートは空を切り、逆に腹に弟の強烈なパンチがめり込んだ。

「おいおい!やめろよなぁ…、兄貴、顔ボコボコだから…遠慮して腹にしたんだぜ?」

俺は、廊下にもんぞりうって、ひっくり返る。

「う、ぐぇえ…ち、ちくしょう…取り消せ…」

「何?好きな女馬鹿にされて頭にきた?」

「!!」

「好きな女の処女奪われて、妊娠までさせられて、今どんな気分?ねぇ?どんな気分?」

「に、妊娠…?」

「あれ?知らないの?あのアホ女、俺の子供、妊娠してんのよ?今」

俺の身体から力が抜けていく。

絶望感が俺の身体から力を奪う。覚悟はしていた。しかし、本当に聞かされると胸が苦しい。

俺は弟の前で涙が溢れ出した。

「あれ?兄貴泣いてんの?」

「なんでこんな事すんだよ…俺が初めて好きになった人を…」

弟は冷たい目で俺を見下す。

「偶然、さくらを俺の女にしたって思ってる?兄貴」

「ぐ…偶然じゃないの…かよ?」

「当たり前だろ?創作の世界じゃあねぇんだぞ?たまたま付き合ったのが兄貴の片思いの女なんて、ありえねぇよw」

「……どういう事だよ…」

「さくらは狙って俺の女にした。」

「え…?」

「あの引き籠もりの兄貴が、誰に言われるも無く足繁くハロワに通うって、普通におかしいだろって思うだろ?」

「…」

「そこで調べたら、さくらって職員に執心だって分かったんだよ」

「そんな…なんで…」

「いやいや、誰でも普通に気付くってw」

「そこで偶然を装って街コンイベントで声掛けて、後は知ってるだろ?全部見てるんだからw」

「なんで…そんな事わかるんだよ!」

「はぁ…?兄貴もインスタとかSNSやれば?アイツも個人情報ダダ漏れしてたで?」

「それで、イベント出たりアニメ好きってのも仕入れて近付いたんか…」

「そういう事w兄貴の惚れた女、簡単に俺に惚れ込んでw兄貴から仕入れたアニメの話に喜んでさw簡単にヤっちゃってごめんねw」

「クソ…俺が好きだって知っててワザとさくらさんを…」

「そうだよ?それが何?俺を選んだのは、さくらだよ?」

「そんなに可笑しいか?人が真剣に愛した人を玩具みたいに弄んで、妊娠までさせて!」

「可笑しいよw楽しくてたまらないw」

「なんだと…クソ野郎…」

俺は、怒りと悲しみと絶望で唇を噛み締めた。

鉄の味が口の中に広がる。

「兄貴が退院してから、あのアホ女切ったんだけどさ、これ見て?」

弟がスマホの画面を見せる。

ラインのやり取り。

何ヶ月も、さくらさんからの送信が続いてる。

さくら「今日会えませんか?」

さくら「返事くれませんか?」

さくら「淋しいです。会いたい。」

さくら「電話出てくれませんか?」

さくら「嫌いになったんですか?ごめんなさい」

さくら「お願い返事して…」

さくら「愛してます…だから…返事して」

さくら「家に行きました…お願い話だけでも…」

さくら「妊娠しました…圭介さんの赤ちゃんです…」

さくら「お願いだから…返事して」

さくらさんの悲痛なライン。

それをずっと既読無視する弟。

これ以降もさくらさんの弟を求めるラインは続く。

しかし、最後に今日、弟からさくらさんに返信がしてあった。

「結婚しました♡」

結菜さんと仲良く写る弟の写真。

2人の薬指には婚約指輪が光ってある。

既読は付いているが、それ以降さくらさんからのラインは無かった。

「あの女、ウゼェから、さっきトドメにこの写真送ってやったんだぜ?」

俺は部屋を飛び出した。

必死で走って走ってハロワの前まで来た。もちろん、今は夜中。

建物は閉まっている。

裸足で走ったせいで足の裏は血塗れだ。

足の痛みなんかより、さくらさんの今の心の痛みの方が遥かに上だ。

俺には此処しか無かった。

ハロワだけがさくらさんとの繋がり。

さくらさんの連絡先なんて知らない。

弟に弄ばれ、妊娠させられて捨てられた。縁を完全に断ち切る為、嫌がらせの様に送った婚約ライン。

それを見たさくらさんがどれだけ傷付いているか想像しただけで胸が張り裂けそうだ。

俺みたいなゴミカスが何をしてあげられるか分からない。

寧ろ嫌な思いをさせるかも知れない。

さくらさんが、本当に欲しているのは弟なのは分かっている。

俺なんか代わりになんてならない。

それでも、傷付いているさくらさんを助けたかった。

俺は、ハロワの前に膝を抱えてずっと座り込んでいた。

気がつけば朝になっていた。

通行人の変質者を見るような奇異の目が心に刺さる。

それよりもさくらさんの事が気になった。

もしかすると、さくらさんはハロワを辞めているかも知れない、今日は休んでいるかも知れない。

色んな考えが頭によぎる。こんな事をしても無駄かも知れない。

それでも、そんな考えより、さくらさんが心配だった。

??「ちょっと…」

誰かが俺に声を掛けてきた。

ハロワの職員と警備員だった。

??「こんな所に居座られたら困るんだけど?」

「……」

警備員「裸足だけど何かあったの?警察呼ぼうか?」

俺は、ふたりを無視して座り込む。

するとふたりは俺の腕を両方から掴んで乱暴に立たせる。

警備員「悪いけど排除するよ!」

「うう、痛い…」

ボロボロの足の裏に体重がかかると激痛がした。

思わずよろけて、アスファルトに身体を打ち付ける。

そこをまた警備員達に引き起こされる。

その時、

??「や、やめて…!乱暴な事しないで…」

ふと顔を上げると、そこには「さくら」さんがいた。

=============================

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最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。

この話の続き

産まれてきてすみません…セックスが産んだ産業廃棄物、裕介です。目が覚めると病院のベッドの上。??「ゆうちゃん…起きた?」#オレンジ母親が心配そうな顔で声を掛ける。どうやらあのまま俺は気を失ったようだった。極度の脱水と栄養失調、そして倒れた時の脳震盪。病室には母親しかいなかった。…

-終わり-
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