官能小説・エロ小説(約 20 分で読了)
他の男を見ていた女の子の部屋に、泊まることになった。(1/4ページ目)
投稿:2026-08-02 22:01:04
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あの夜から、何週間か経っていた。
それ以来、ハル(20)歳と直接会うことはなかった。
「明日これる?子供を預かることになったから一緒にいて」
スマホが震え、ハルからのメッセージが画面に表示された。
「子供?どういうこと?」
「明日休みでしょ?お願い。ハルが好きでしょ?」
「わかった」
それから毎日、メッセージで連絡を取り合い、通話もしていたが、直接会うのはこれで二度目だった。
ハルとは、ゲームを通して知り合った。
共通の友人だった佐竹に遊ばれ、ハルは深く傷ついた。
俺(22歳)も二人から離れたはずだった。
それでも、ハルに「会いたい」と呼ばれた夜から、関係は切れないまま続いている。
「ハルのこと好きでしょ?」
その文字を暫く眺めた。
ハルは、俺が好きだと言ったことを知っている。
でもハルから同じ言葉を聞いたことは、一度もなかった。
ハルが写真を見ながら達した、あの夜のこと。
そのあと、目の前で見たハルの眼差し。
この関係に名前を付けるなら、なんと呼ぶのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「外で待ってて。コンビニ行ってくるから」
次の日、俺はハルのアパート前に立ち、到着前のメッセージを確認していた。
ハル「明人ぉー!」
ぼーっとしていると、ハルが突然、俺に抱き着いてきた。
ハル「会いたかったぁ~♪明人もだよね!?」
そう言って俺を見上げる。
ふわふわの胸が当たり、鎖骨と谷間がほんのりと見える。
久々に会うハルは可愛かった。
艶のあるボブが揺れ、ハルの髪から甘い香りがふわっと流れた。
俺は少し躊躇したが、ハルを抱きしめ返した。
ハル「見て?髪の毛切ったの♪似合う?」
俺「前と同じボブじゃん・・・」
ハル「えー?つまんない・・・ふふふ」
ハル「可愛い?」
俺「うん、可愛い」
上機嫌でハルは俺の手を引き、部屋へと向かった。
玄関を開けると、花のような香りが流れてきた。
整った水回りを横目に、リビングへ入る。
以前とは、まるで違う部屋だった。
床にはゴミ一つなく、以前は隠れていた壁まで見えた。
俺「うっそ・・・」
ハル「今・・・失礼なこと考えてなかった?」
ハルはそう言うと、カーキのジャケットを脱ぎ、ハンガーに通してクローゼットに収めた。
白いブラウスとショートパンツ姿になったハルは微笑みながら俺を見てキッチンへ向かった。
キッチンから、ゴリゴリと豆を挽く音がした。
白い脚を揃え、ハルがミルを回している。
白くて程よい太さの脚。
コーヒーミルを回すたび、毛先が揺れる。
ハルは髪の毛を耳にかけると、俺の方を向いて微笑む。
ハル「もう少しだけ、待っててね」
その仕草と落ちついたハルに少しドキッとする。
ハルは器具を迷いなく並べ、細い湯を落としていく。
甘いコーヒーの香りが、リビングまで漂ってきた。
俺「・・・」
俺は以前のゴミ屋敷が、普通の家になっていたことに驚いた。
テーブルにはティッシュとリモコンだけ。
洗面台には一本だけのピンクの歯ブラシ。
ゴミだらけだった部屋は、もう別の部屋だった。
ゲーミングデスクにはモニターと周辺機器のみだった。
思えば、二人ともゲームをしなくなり、話題にも上がらなくなっていた。
ハル「はい、コーヒー。美味しいよ」
カップを渡すハルの指は細く、滑らかだった。
俺「ありがと・・・うまっ!」
ハル「でしょー?ふふ。練習したんだ♪」
2人で静かにコーヒーを飲む。
目が合うと、お互いにニヤけながら目を逸らしてしまう。
「・・・・・・・」
カップを置く音だけが部屋に響く。
あの日も、
静かな部屋だった。
「・・・・・・・」
あの日からスマホでの文字のやり取りはたくさんしていた。
冗談を言ったり、くだらない話をしたり。
俺が恋に落ちたハルの可愛い声を聴くのは久々だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハル「もうちょっとでくると思うんだけどなぁ~」
俺「ところで今日って、なんで預かるの?」
ハル「叔母さんに頼まれたから。断れなかったの」
そわそわとスマホを確認するハル。
ちょうどそのとき、チャイムが鳴った。
「いや~!急にごめんね~ハルちゃん~」
ハル「ご無沙汰ですー!夕方までですもんね?」
「そうなのさぁ~叔母さんにもよろしくね」
どうやらハルの言っていた子供が到着したらしい。
ハルは普段と全く違う、よそ行きの声で対応していた。
ハル「全然全然!気にしないでください♪」
とても新鮮だった。
子供「おじゃましまーす!!」
コーヒーカップを下げた瞬間、走ってリビングに入ってきた子供。
坊主頭で、目がクリクリとしている。
思えば、子供を傍に感じたのは自分がこの子供くらいの時だったかもしれない。
俺「こ、こんにちは・・・」
子供「・・・・・・」
子供は俺の存在に気づくと立ち止まり、手をもじもじさせて黙り込んだ。
俺をちらっと見ては、玄関を振り返っていた。
ハル「ふぅー・・・ノアくん、何してあそぼっか」
いかにも、今どきな名前だった。
子供「ハルちゃん!おしっこしたい!」
ハル「こ、こっちおいで~・・・」
トイレのドアが閉まる音がすると、ハルはリビングに戻ってきた。
ハル「ふぅ・・・」
俺「ノアくん・・・元気だね・・・」
ハル「そうだね・・・ははは・・・かわいいよねー」
ハルはコーヒーを一気に飲み干し、ドンと強めにカップをテーブルに置いた。
ハル「手は洗った?」
そう言ってリビングを物色し始める子供。
子供「ベッドだー!ふわふわー!」
ハル「ちょっと・・・!へこむからだめ!・・・あーぁ・・・・・・」
ベッドの上で跳ねる子供を、ハルは止めようとするが、問答無用で暴れる子供。
ハルはゲームでイライラしたときの、あの調子で怒鳴り始めないか、少しだけ心配になった。
子供「ここで二人で寝るのー?」
ハル「ちょっと何言ってんの?・・・もう降りてよー!」
ハルはいよいよ我慢できず子供を抱え、床に下ろした。
子供の言葉が脳内で残響していた。
俺はベッドとハルを何度も見返す。
ハル「あ、そうだ!公園行く?ノアくん好きでしょ?」
子供「行く!公園すきー!」
ハルは子供に上着を着させながら、俺を見て頭を玄関に向かって振っている。
眉間には深いシワが寄っていた。
目だけで「早く出るよ」と訴えている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
公園はやけに人が多かった。
子供「うわー!ハトー!」
人の多い方へ向かって飛び出す子供に、俺は慌てて引き留めた。
俺「待て・・・!あそこは足元危険だから、気を付けないと!」
子供を抱えて別方向に向けて下ろした。
ロボットのように、次の目標へ走り出すのを引き留める。
ハル「ふふ。キミ、今パパみたいだよ」
俺「パパって・・・」
ハルはたまに、俺を明人ではなく、キミという。
俺とハルが会う前から、ずっと呼ばれていた名前。
癖なのか。それとも、本当は何も始まっていないのか。
子供「一緒にいこ!」
子供は俺とハルの間に入り、手を繋ぐ。
子供「アスレチックいこ!アスレチック!」
公園の端を指さし、俺とハルは子供に手を引かれた。
子供の小さすぎる手。
だるそうに付き合いながらも、不器用に笑顔をつくるハル。
なんだかんだ頑張っている姿に、俺はまた惹かれていった。
ハル「えー!楽しそう!なにこれ!」
アスレチックに着くと子供と走り出し、高いところへ登っていく。
意外と楽しそうなのは子供だけじゃなかった。
ハル「明人ー!みてみて!」
ブラウスの裾から臍がチラっと覗き、思わず目を逸らした。
子供「あきとみてー!」
子供はハルをマネて俺に手を振る。
まるで親子のようにも見えて、微笑ましかった。
子供「ねぇどっちがすごいー?」
俺「ハルかなー!」
慣れない大きな声で、子供にも容赦なくハルを選ぶ。
ハル「ちょっと!空気読んでよ!」
子供「くっそ!じゃあもっと見ててー!」
そう言って、子供はさらに高いところへ登っていく。
ハル「もー!疲れんじゃん!明人のばかー!」
文句を言いながら、息を切らして子供を追いかけている。
ハル「はぁ・・・しんど・・・・・・」
手すりに顔をうずめて息を切らすハル。
ブラウスは少しはだけ、肩から細いヒモが覗いていた。
子供「ねぇー!あきとー!僕ってすごいー!?」
子供に呼ばれ、俺は慌てて手を振り返した。
俺「俺の方がすごいぞー!」
俺は柄にもなく、アスレチックに向けて走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後、俺はもちろん上まで登り切れず、下へ戻っていた。
俺はしばらく、芝生に座ってハルと子供がはしゃぐ様子を見ていた。
世話をするとなると嫌な顔するのに、一緒に遊ぶ分には楽しそうなハル。
そんな無邪気な2人を和やかな気持ちで見ていた。
でも、さっきの「もっと見てて」が、頭から離れなかった。
意味なんて、まるで違う。
それでも、あの日のハルと重なった。
やがて、2人は降りてきた。
ハル「ハァ・・・ハァ・・・あーもう無理・・・変わってよ・・・」
額に張りついた前髪を直し、胸元の襟で顔を仰ぐ。
汗とハルの香りが風にのる。
俺「お疲れ。楽しそうだったじゃん」
ハル「はぁ・・・演技だし・・・」
子供「あ、見てみて!」
俺たちは、芝生に広げたハル持参のシートに座っていた。
子供はリュックから飴を3つとグミの袋を取り出した。
ハル「おやつ持ってきてたの?」
子供「うん!これあげるー!」
そう言ってお菓子を俺とハルの手の上に置く。
俺「ありがとな」
子供「えへへ。自分でちゃんと準備したらね、ママがね、偉いね、いい子だねって褒めてくれるの」
俺「・・・」
ハル「・・・」
遠くを見ると、飼い主が犬にフリスビーを投げ、戻ってきた犬を撫でていた。
子供「でね、お着替えとかもできたら、いい子いい子ってしてくれると、うれしいんだ♪」
ハル「・・・」
渡されたグミを頬張るハルを見た。
ハルも一瞬だが、横目で俺を見ていた。
子供「あきとも偉いと思うー?」
子供は興味津々に俺を見つめる。
戸惑った俺はハルの方も見るが、ハルは俯いていた。
俺「どっちでも・・・いいんじゃない?」
子供「なんで?」
俺「・・・わかんない。好きだからじゃないかな」
そしていつの間にか日は少しだけ落ち、赤い雲が空を覆っていた。
子供の親が迎えに来る時間も近づいていた。
ハル「そろそろおウチに戻ろうか!」
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(2020年05月28日)
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