体験談(約 11 分で読了)
【評価が高め】(Af.2)会社の退職を願い出たヒロミちゃんに上職の卑劣な夜の罠が仕掛けられた話…の続き(課長への報復と…もえとの別離)(1/2ページ目)
投稿:2025-10-22 12:25:59
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かなり昔の話である。我が不動産業界は平日休なので入社以前の人間関係からは乖離しやすく、その分、社員同士は公私ともに仲が良かった。社内結婚率は60%強、但しチャンスは1回限り…一度社内恋愛に失敗すると次はない…そう認識していたんだけどなあ…――――「それじゃ京子ちゃんの大学同級…
イラストは若き日の「真島もえ」#オレンジ危機一髪の図である。…あいつがストーカーに拉致されて…間一髪で俺の介入が間に合ったときの…ほんとアイツのせいで…俺も結構ヤバい橋を渡ってきたんだよ!!――…タイトル詐取のようで恐縮だが…この話は、若き日の俺と、そんな「もえ」#オレンジの出会いか…
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イラストの1枚は「もえ」。
正規タレントの欠員から急遽メーカーに泣きつかれてのレースクィーン姿…いくら俺達が車社会にコネがあるにしてもバイトでRQが回ってくるのかと…当時はこいつの容姿評価の高さにびっくりしたものだ。
もっともこれが後の(前作イラストの)ストーカー拉致事件に繋がっていったのだから本人は思い出したくも無いかもしれない。
もう一枚のイラストは「ひろみちゃん」。
可愛い…アラサーになっても可愛い…狙われるのも分かるんだけどね…う〜ん、困ったもんだ。
ー(以下本編)ーー
「…エリーもう寝ろ…ママが帰ってくるのはどんなに早くても明日の朝以降だ…起きてても仕方がない」
「それはこっちのセリフだよっ!パパ」
…ママが出張から帰ってこない…日帰りと言っていたのに…その異様な状況に心が寒くなる。
そんなあたしの横にはパパと…
「こらっエリーちゃん…子供は寝る時間だよ。君が寝てくれないとボクが三月と二人きりになれないじゃん」
「…それはまっぴら御免被りたいんだけどな…」
「…もえ姉…」
異変を聞いたもえ姉が駆けつけて来てくれたのは、電話に出たパパがあまりに挙動不審だったから…
パパを親友と呼ぶもえ姉はパパやママの同僚で、昔からあたしともママとも仲が良くて…凄い美人さんなのに気さくで優しくて…
そんなもえ姉は…夜にも関わらず車を飛ばして来てくれた…今は夜中の三時前…
「…三月…ともかくお前はエリーちゃんと一緒に少し休むのっ!…ボクはお前のパソコンを使ってもう少し集めた資料を整理…」
ガタン!
ふいに玄関先で音が…その瞬間…信じられない反応でパパが飛び出していく。
「パ…パパ!?」
「エリーちゃん、行ってみよう」
玄関先には…泣きじゃくるママと…ママを抱きしめるパパの姿が…そして
「ごめん…ごめん三月くん…あたし…浮気しちゃった…」
―
―
―
―
「…大阪本社でのリカバリー話はね…拍子抜けなくらいあっさりと収束したの…」
もえ姉が入れてくれた温かいココア…少し落ち着いたママが喋りはじめた。
「…規模の大きな話にしては形式的な話だけで…18時には終了したわ…それで槇原課長が、これでリカバリーは終了です…軽く打ち上げして帰りましょう…って…」
「…あたし、正直、槇原課長は肌が会わなくって…一杯だけ飲んでさっさと帰ろうと思ったんだけど…」
「…その一杯で…記憶が無くなった…とか?」
「…もえさん…うん…」
その話を聞いていたもえ姉の目が酷く険しくなって…
「頭に真っ白な靄がかかったみたいになって…槇原課長が何か話し掛けてくるんだけれどよく分からなくて…なんか身体中を弄って来たみたいなんだけど抵抗出来なくて…ともかく絶対に気を失わないようにしようと」
「…でも気がついたらあたし…槇原課長に抱きかかえられて…ラブホテルの前にいたの…槇原課長がキスをしてきて…あたしの口に舌を入れてきて…」
そう話すママの顔は痛々しいほど蒼白で…
「…その瞬間…朦朧としていた意識が…急にはっきりしてきて…気がついたらあたし…口の中の禍々しい異物を噛んでたの…」
「…槇原の舌を…噛んだの?」
「…うん…槇原課長があたしを突き飛ばして…うずくまっちゃって…あたし逃げなきゃって…たまたま通りがかったタクシーに飛び乗って…うちの住所を話していたの…」
「…それ…すんごいお金かかったでしょ…」
「…うん…カードで払った…」
そう話すママの瞳に…大粒の涙が再び溢れ出して…
「…最初はまだ頭がぼおっとしてて、タクシー座席でうずくまっていたんだけど…頭がはっきりしてくるにつれて…あのキスの感触が蘇ってきて…三月くんごめんなさい…あたし浮気しちゃった…汚されちゃったの!!」
「…」
―
「(ね…ねえ…エリーちゃん…これってさ…ヒロミさん、お酒で無理やりキスされたのを浮気したってそう言ってるんだよね…)」
「(…もえ姉、あたしにもそう聞こえるんだけど…それって浮気なの?…しかもママ…反撃で相手の舌を噛んでるんでしょ?)」
「(…この間さ…三月のバカ、お風呂でエリーちゃんの胸揉んだんでしょ?よっぽど浮気だよね?)」
「(…なんで知って!?…ほんとパパってもえ姉には何でも話すんだねっ…信じられない)」
―
「…分かった…分かったよ」
未だ泣き崩れ続けているママをパパがお姫様だっこに抱き上げた。
「…ひろみちゃんは自分が浮気したって悩んでるんだよね…だったら俺がこれから…身体のすみずみまで検査して浮気の痕跡を探して…全部書き換えてやる!」
「み…三月くん?」
「さ…行こうか」
「ま…待って待って三月くん…どこに行くの〜」
「…」
「…」
―
―
―
「…あああぁあああーーっ…逝っくぅ〜〜〜」
「…」
「…」
…お風呂場から響き渡るママの嬌声…もう…なんと言ってよいやら…
「…ね…ねえ…エリーちゃん…あの二人って…エリーちゃんの前でも平気でこんな感じで…」
「…うん…こんなの平常運転だけど…今日はお客様が…もえ姉がいるのに…全くもう!!」
「…環境最悪ね…エリーちゃん、もう…うちに来ない?…お部屋いっぱい余ってるけど」
「…うん…考える…」
もっともパパとママだけうちに残しちゃったら…この二人やめどころが無くなっちゃうんじゃないかと心配なんだけど。
…それよりも、お風呂場の方を見つめる…もえ姉の端正な横顔のほうが…何かくるものを感じてしまって…
「ね…ねえ…もえ姉、聞いても良いかな…」
「…なに?」
「…もえ姉って…もしかして…パパのこと…好きなの?」
………………①に続く
―
―
―
―
―
あくる日の午前11時…俺はもえとともに経理課長の槇原と会社の小会議室で対峙していた。
「…昨日は、妻がお世話になったようで…」
「ああ…経理のミスの件ならば、昨日、無事にすべて解決しましたよ。ここ最近は残業続きでご家族の方にもご心配を…」
「…口の中…舌先は大丈夫ですか?…そんな話をしているんですけどね?」
「…」
槇原がふてぶてしくこちらを睨む。
「…ああ…打ち上げで酔われた奥様がキスを誘って来られたように見えたので、悪いと思ったのですが…どうやら錯誤があったみたいでひどい目に会いましたよ、失礼致しました」
「…」
さて…1枚ずつカードを切っていきますか。
「…ひろみは俺の妻です…不貞行為になる…よくご存知ですよね?」
「はい…分かっておりますが…自由恋愛はお互いに責任がありますでしょ?痛み分けになりますよ…たかがキスで」
「…こちらの要求はね…シンプルなんです」
「…はあ…なんでしょうか」
「…まず本日中に退職すること…そして東京圏と大阪圏以外で再就職して二度と我々の前に顔を見せないこと」
「…本気で言ってますか?…たかがキスで」
「ええ…本気ですよ」
「それでこちらが拒絶したら訴えでもしますか?可愛い奥様にも不倫のレッテルが貼られてしまいかねませんよ?」
「ですので依願退職をして欲しいと…要求しているんですがね」
「…話になりませんね」
槇原は肩をすくめる…では…2枚目のカードを…
「…本日、妻には休んで貰っています」
「…はあ…桂木さんからの報告がなければ無断欠勤スレスレでしたね…迷惑な」
「…と言っても実は家にいるわけでもないのですよね…どこだと思います?…娘に付き添わせて…病院」
「…」
槇原の顔に…少しだけ動揺が浮かぶ。
「セルシンって…ご存知ですかね?」
「知りませんな」
「向精神薬って言うんですかね?何故か妻の身体から残留が確認されましてね…」
「…」
「…医者が言うには…昨日の概ね17時から20時の間に服用されたようだと…」
「…」
「…その時間…妻は誰と一緒だったんでしょうかね」
「…そんなのは状況だけだろう…私は知らん!」
「…セルシンは比較的手に入れやすい割には強力でしてね…本人の承諾無くお酒とともに服用させたとなると…殺人未遂も視野に入ると…医者がウズウズしているんですけどね…」
「…」
「…殺人未遂容疑だと…取り調べも熾烈でしょうね…なんせ状況証拠的には…ね?」
「…」
「…依願退職…する気になりました?」
「…それは!」
「あ〜あ、ここで承諾いただければ平和なんですけどね…もえ!…選手交代だ!!」
「…あら…いよいよだね」
いままで後ろで手持無沙汰にしていたもえが嬉しそうに前に出る…まるでネズミをいたぶる猫のような…その嬉々とした表情は…見慣れた俺でさえ疼くような…美しさと色っぽさを醸し出していて…
「今回の経理ミス事件…発覚は◯月△日の朝、槇原課長…あなたの発見でしたね。当該データを解析しますと最終保存…つまり書き換えが行われたのは前日の21時30分前後…書き換えられた部分も分かっています…まさに今回のミスと言われる部分…ピンポイントでしたね」
「…なんで…そんな事が分かる!?」
「ファイルの使用にはログって痕跡がつきまとうのですよ…知りませんでした?」
※今なら当たり前の話だが…当時はPC自体が一般的ではなかった。
「…」
「書き換えが行われたPCはヒロミさんのもの…でも…あら不思議…その時間、ヒロミさんのタイムカードは既に退社になっている」
「…退社の状態にしてPCをいじっていたんだろう!違反だ!!」
「…あら不思議…その時間、ヒロミさんは私と三月と一緒にいたのよね」
「…身内の証言だ!虚偽に決まっている!!」
「…あら不思議…その時間、私たちは渋谷の有名な鯨料理のお店で、あたしの遅いバースデーパーティを開いてもらっていて…確か9時すぎだったかな…サプライズのケーキが出てきて…嬉しかったなあ…アラサーだけど」
「…」
「お店のマスターも喜んで証言してくれるんですが…これでヒロミさんが今回のミスの犯人じゃないってことは分かって貰えたかな?」
「…じゃあ、誰かがひろみくんになりすましてやったとでも言うのか?」
「…ふふっ…」
もうほんと…惚れ惚れするような悪魔の顔…槇原も早く認めちゃえばいいのに…バカだなあ…
「さて、うちのPCは現時点では総務周辺に集中配備されてますよね?ゆくゆくは1人一台の時代が来るのでしょうが」
「…」
「今のところビジネスPCは高価…分かりますよね」
「…ああ」
「…と…言うことで、実はパソコンの周辺には…わたくし主導で防犯カメラが…」
「…」
「…当然、確認済みなんですけど…結果聞きます?」
「…」
「…あら不思議…その時間、ひろみさんのPCの前には」
「わ!分かった!!」
「…依願退職…宜しいですね?」
「ああ…その話受ける」
「…あら残念…もう少し粘ってくれれば、あなたの前の所属部署で起こった全く同じ不思議な経理ミスと…何故か当時のあなたの人妻の部下が数カ月後に離婚して退職…社内不倫の噂がまことしやかに語られていた…なんて話が展開出来るのですけど…」
「…もう…分かった…分かったから」
「今この場で辞める…宜しいですね」
「…ああ」
「ってことなんですけど…景村部長?」
「…なっ!」
いきなり裏手から現れたのは、景村総務部長。槇原もびっくりしたことだろう。
「…なあ…三月くん、これ依願退職扱いにしないと駄目なの?懲戒解雇で良いじゃない」
「駄目」
「…なんで!」
「…そんなことしたらひろみちゃんに話が飛びかねないでしょ?ぜ〜ったい駄目!」
景村さんは、俺が入社した頃からの恩師。
さんざん甘えてきたからここも押し通させてもらう。
「穏便に頼んます」
「しかしなあ〜」
「便宜図ってくれるなら…ヒロミちゃんの即時退職については考えますから」
「本当に頼むよ?ここで経理の重鎮が両方いなくなっちゃったら…ほんと困っちゃうんだから」
そして…己の運命が確定して…唖然として座り込んでいる槇原に…もう会うことも無いはずだけど…
「そうそう槇原さん、うちの嫁が昨日、大阪からタクシーで帰って来ましてね…えらくお金が掛かったんですが…慰謝料ってことで…退職金からよろしくねっ」
「…三月、せこいよ!!」
―
―
―
という事で…ひろみちゃんは退職ではなく嘱託扱いとなって、週に1〜3日だけ経理の相談に乗る形にて残ることとなり…基本、エリーのコーチを優先して世界中を飛び回ることとなった。
―
―
「…もえさん、ごめんなさい。迷惑を掛けました」
「…ほんとヒロミさんにしては詰めが甘い!」
「…ふふっ…ほんとね」
それから程なく…あたし(ひろみ)は、もえさんと二人きりで…冤罪回復の発端になった渋谷の鯨料理のお店に来ていた。
「…エリーは迷惑を掛けていない?」
「全然!…あんないい子の女子高生なんか…なかなかいないわよ…眩しすぎてボクのアイデンティがボロボロに溶けていくのが玉に瑕ね」
心機一転とか言って、エリーは暫くの間、もえさんのお宅に住まわせて貰うことになった。お陰で久しぶりの三月くんと二人の新婚状態…楽しむには…体力がっ!!
「…自分がいなくなって…あなたがたがやり過ぎで干からびて死んじゃうんじゃないかって…エリーちゃん気にしていたわ…杞憂って言うには…ヒロミさんやつれてるわね」
「ごめん…否定出来ない」
「あの…淫獣がっ」
そう云うもえさんの端正な美しい顔には…少しだけ…少しだけ寂しさが醸し出されているようで…
「ねえ…ヒロミさん」
「…」
「ボクはずっと…あいつとは車仲間で…親友だった」
「…うん」
「あなたはテニス仲間で…あいつと親友だった」
「…」
「なにが…ボクたちの立場を分けたんだと思う?」
「…」
「…ボクはね…運とタイミング…それだけだったんじゃないかと…思ってる…ごめんね…」
「…うん、あたしもそう思うよ」
「あ〜あ、あいつに救われたときに…もっと甘えちゃえば良かったかな〜」
「ストーカーに拉致されて犯されそうになったときでしょ?」
「うん…もうほんと間一髪…もうがんじがらめに縛られちゃってあそこにローター突っ込まれて…さすがに諦めてたんだよね…でもさあ…あいつストーカーぶっ飛ばしたあとそんな状態のボクに、早く服を着ろ…って…少しは欲情しろよ!って」
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-
4: ヘタレなどSさん 作者 [通報] [削除]
鳳翼天翔さん
もえちゃんの想い、切ないですね!実は誰にも抱かれていなかった。三月さんを一途に想って。でもいつかもえちゃんの願いも叶うといいなと思ってる自分がいます。ちょっと分けて感想を書かせていただきました!続きお…
鳳翼天翔さま、「もえ」に想いを寄せていただきましてありがとうございます。
この投稿のテーマって、「異性の親友とうまく一緒になれたらそれが一番しあわせなんじゃないか」
なのですが、ほとんどの場合友達の壁が破れないのではと思っています(異性と意識してないまであるので)。
ひろみちゃんだって発端は三月の「寝ぼけ」なので(笑)。
で、アラフォーとかになって「あいつと一緒になってたら面白かったんじゃないかなあ」と思い出す…「もえ」はそんなキャラなんですね。
可愛そうだけど…報われないかなあ…0
返信
2025-10-23 09:45:55
-
3: ヘタレなどSさん 作者 [通報] [削除]
鳳翼天翔さん
あら不思議!この話を読んでスカッと&ほっこりした自分がいます!次は自動的にもえちゃんのストーカー拉致事件の話になりますなあ。(笑)続きお待ちしております!
鳳翼天翔さま、いつもありがとうございます。
ひろみちゃんは無傷?ギリ無傷という事でよろしかったでしょうか?
彼女は男性経験が二人きりな上、生来お酒が強くあまり悪意にも晒されて来なかったので、結構ショックだったとは思うのですが。
「もえ」の話は長くなりそうなので、別にしますね。0
返信
2025-10-22 20:19:24
-
2: 鳳翼天翔さん#KJElNhA [通報] [コメント禁止] [削除]もえちゃんの想い、切ないですね!実は誰にも抱かれていなかった。三月さんを一途に想って。
でもいつかもえちゃんの願いも叶うといいなと思ってる自分がいます。
ちょっと分けて感想を書かせていただきました!
続きお待ちしております!2
返信
2025-10-22 13:44:52
-
1: 鳳翼天翔さん#KJElNhA [通報] [コメント禁止] [削除]あら不思議!この話を読んでスカッと&ほっこりした自分がいます!
次は自動的にもえちゃんのストーカー拉致事件の話になりますなあ。(笑)
続きお待ちしております!1
返信
2025-10-22 13:31:21
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