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【超高評価】貧困大学生の隣に新卒弁護士の美女が引っ越してきた15(1/3ページ目)

投稿:2025-02-17 00:36:09

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本文(1/3ページ目)

佐伯そら◆ORNFQBg
最初の話

街灯が等間隔に道を照らしている。俺は家の前まで来た。マンションの自動ドアを入って、エントランスでモニタ下のボタンで暗証番号を押すと、カチカチという音だけがこの空間にこだまし、ドアが独り手に開く。大学に通って三年間登り降りを繰り返してきた階段を悠々と登っていく。登り切った頃には、遠くに都心のビル群…

前回の話

雪菜から、紗奈が開業医と付き合い始めたって聞いて、やや経ってから、次は紗奈からメッセージが来た。「夏休みにもう入ったよね?通勤、何とかなってるよ。今までありがとう!またね!」#ピンクなんか別れの挨拶みたいだった。それから紗奈と遭遇することはなかった。夜中に部屋のドアが閉まる音だけが聞…

※この話には「レイプ」のタグが設定されており、過激または不快に感じられる描写が含まれている可能性があります。あくまでフィクションとしてご覧ください。

朝七時半、ドアを施錠する音がした。

俺はその音で目覚めた。

いつもは気づかない音だ。

不意に玄関の外が気になる。

不思議と、頭の中で意識していると、音がするだけで目も覚めるものだな、と妙に感心する。

俺は目を擦りながら、そのまま起き上がり、玄関の外を見た。

紗奈が階段を下っている。

やがて、マンションの外に出ていくのが見えた。

紗奈は黒いビジネススーツを纏って、颯爽と歩いている。スカートからすらりと伸びる脚は綺麗だ。

俺は玄関の外に出てみた。マンション前の路肩に、前に見た白いフェラーリが見える。

俺はそれに近づく紗奈の姿を固唾を飲んで見守った。

白いフェラーリに乗った男は、車の中から何かを言っている。

それに紗奈は何かを応えたように見えたが、その車には乗らず、駅の方向に向かって足早に歩いていくのが見えた。

俺はその様子に、一抹の不安を感じた。

別れたと聞いたはずなのに、何故あの車はあそこにいるのか。

胸がザワザワする。

すぐに、その見た状況を雪菜にメッセージで連絡した。告げ口でもしてるかのような感覚になるが、他に頼る者もいない。

俺から紗奈に直接言うには、あまりに軽率だと思った。

同じ光景は、その週の間、ずっと続いた。

何だかそれを見ている俺はストーカーみたいだなと思ったものの、そうしなければならない気がした。

数日後、雪菜からメッセージが入った。

「次の土曜、紗奈の家で料理することにしたよ。冬馬くんもおいでよ」

雪菜は手を打つのが早い。

俺は紗奈のことが心配ながらも、これに乗じて、久しぶりに話ができることに胸が高鳴るのを感じた。

俺は、それに即答した。

***

次の土曜の朝、俺はゴミ袋を縛って、玄関のドアの前に置いた。紗奈は雪菜との予定があるから、朝から家にいるだろうと思った。

案の定、紗奈がゴミ袋を持って、玄関外に出る音がした。

このタイミングで俺も出るのは如何にも待ち伏せしたような感じになる。

少し遅れて出ることにした。

俺も後を追うようにゴミ袋を持って、階段を降りた。すると、ゴミ袋を捨て終えて戻ってくる紗奈と会った。

「久しぶりですね!」

俺は以前と変わらないよう、いや以前以上に軽快に声をかけた。

「おはよう、久しぶりだね」

紗奈は口元だけで笑顔をつくった感じで返すと、階段をそのまま上っていってしまった。

その時は、俺は何も言わなかった。

また、紗奈も何も言わなかった。

一瞬、不安に駆られる。

紗奈は今日俺も行くことを知らないのだろうか。雪菜はちゃんと伝えたのだろうか。

悶々とする。

雪菜を信じるしかなかった。

俺はその日の午前中、雪菜から聞いた就活ネタを広げて、今後の展開を練った。

今日、話に困ったら、これを雪菜に教えてもらおうと思った。

結局、全然手につかなかったけど。

昼飯は食べなかった。

いつか、いつかと待っていたら、食べるタイミングを失っていた。

あれ?今日じゃなかったのかと不安が増した。

腹が鳴る。やたら鳴り続けるので、水を一気飲みした。

夕方になって日も随分傾いた頃、雪菜は紗奈の部屋、501号室に着いたようだった。

ドアが開く音と話し声が聞こえてくる。

俺の部屋みたいに、無音の空間では、隣のドアの開け閉め音はよく聞こえる。

俺は雪菜の到着後、雪菜が呼んだタイミングで紗奈の部屋に行くように雪菜から連絡を受けていた。

どんな風に紗奈にそれを伝えるのかは知らない。

そうしないと、紗奈が自由に話せず、今回の解決策が立てれない、と雪菜は言っていた。

何にしても、雪菜に全てが委ねられている状況だ。

もう俺の腹は鳴らない。

今日の集まるのは、秘密の作戦ミッションのようだ。そう思いつつも、「いや、勝手に盛り上がるな俺」と必死に気持ちを鎮めようとしていた。

別に俺が何をするわけでもないが、少しドキドキして、この待機時間がかなり長く感じた。

スマホを見ても、本を読んでも、なかなか落ち着かない。

日が暮れた。本当に、雪菜は呼んでくれるのだろうか。だんだん不安が増していく。

そして、胃の空っぽの感じが俺の意識を遠退かせていく。そのまま意識が無くなりそうになる。

ふと、雪菜との約束を思い出し、再び水を飲んで凌いだ。

夜七時半を回った頃、漸く雪菜からメッセージが届いた。

「そろそろおいでよ」

正直言って、待ちくたびれた。

たぶん、二人での話が片付いたのだろう。

紗奈の部屋がどんな空気なのかわからないが、とりあえず雪菜の指示に基づき、動いた。

俺は部屋にあったビールとハイボールを手に持ち、紗奈の部屋、501号室に向かった。

インターフォンを鳴らす。

すると、紗奈がドアを開けてくれた。

柑橘系の香りが俺の鼻先を掠めて、ドアの外に抜けていく。

「いらっしゃい」

紗奈は今日の朝より柔らかい表情で出迎えてくれた。

奥のガラス製のローテーブルには雪菜が座って既に何か飲んでいる。

今日の紗奈は部屋着ではなく、白いシャツにベージュのキャミワンピースを合わせている。一方、雪菜は黒いブラウスに黒のフレアスカートを着ている。

割といつも通りな感じ。前と変わらない。

「やっほー、元気ー?」

雪菜の砕けた挨拶が飛んでくる。

「ええ、まあまあ」

俺はこの間連絡を取ったにも関わらず、こう返す。

まあ、対面で話すのは、ラブホに行こうと誘われて以来だった。

一瞬、帰り際に駅の雑踏の中に消えていった雪菜の姿を思い出す。

「あれ、痩せた?」

雪菜から鋭い直球が飛んでくる。俺の適当な返事に突っ込むこともなく、真っ直ぐなやつ。

「ちょっと」

俺は苦笑いで応えた。

今日、何にも食べてなくて、とは言わなかった。

その理由まで聞いて、公開処刑みたいに、どんどんえぐられるかと思ったが、そんなことはなかった。

「紗奈、もっと作って、食べさせたほうがいいよ。夏休みでまともにご飯食べてないんだろうから」

まるで子を想う母親のように、雪菜が紗奈に言う。

「そうだよね。つい食事もテキトーになるよね。ていうか、私も久しぶりに作った気がするー」

紗奈が雪菜の調子に釣られて言う。

紗奈は雪菜と話して、少し元気になっているように見える。

「マジで腹減ってヤバいです。わー、今日もめっちゃ美味しいそうじゃないですかー。でもただ食べに来たみたいで、本当ごめんなさい、、、」

俺は雪菜の調子にあえて乗る。

「何謝ってんの?事実そうでしょ?その立場は変えようがないから、今日はしっかり食べていきなさい!」

雪菜はキッパリと言う。まるで母親だ。

「なんか、怒られてんのか、よくわかんないけど、ありがとうございます」

俺は全く反論できず、お礼を言った。

「まあ、いっぱい食べてー。今日の、絶対に美味しいはずだよ」

紗奈がニッコリ微笑んで言う。

三人でいると、紗奈の安定感、マイペースな感じが心地よい。

そして、やはり、この笑顔がいいし、可愛い。

今すぐにでも抱きつきたい。

俺はそう心の中で思った。

肩まである艶やかな髪はパサつくことなく、まとまり感がある。全体的なバランスがいい。

ふと、以前、雪菜と初めて会った次の日の朝、俺の部屋で、紗奈と抱き合った時のことを俺は思い出した。

結局、雪菜にバレバレだったが、あの日の紗奈の身体は忘れられない。

あの時の紗奈の白い肌が俺の脳裏に蘇る。

艶やかな髪、透き通るような白い肌。

紗奈の顔は、やはり、前に観た映画のあの女優に似ているなと思い、見惚れてしまった。

すると、何故か、俺の膝の上に置いた手を思いっきり叩かれた。

その叩いた手の主を見ると、雪菜がこちらを見て、いたずらっ子みたいに笑っている。

「紗奈ー、冬馬くんが紗奈に見惚れてたよ」

雪菜は突然、声を発した。

「えっ!何言ってるんですか!」

「えっ?」

俺と紗奈は揃って雪菜を見る。

そして、お互いを見合った。

雪菜はそれを見て笑っている。

「もう、二人が付き合えばいいのに」

雪菜は笑って、ポツリと少し小さくそう言った。

俺は時々、雪菜がわからない。

紗奈と一緒にいる時は、付き合えば?と言う。

ときに、俺に対して、ちょっと好きになりそう、と言ってみたりする。

雪菜の真意はよくわからない。

遊ばれているようにも思ったりする。

ただ、彼女の発する言葉には優しさが多分に含まれてる気もする。

俺は雪菜の付き合っちゃえば発言に対して、何か言おうと思った矢先、それも許さないタイミングで、雪菜はポツリと言ったその言葉に続けて、「さ、食べようよ」と、さっきより大きめの声で言った。

「食べよ、食べよ。冷めちゃうよ」

紗奈も、それに呼応して言う。

多分、さっきの雪菜が言った言葉は、紗奈に聞こえている。俺もはっきり聞こえた。

「今日もね、シャンパン冷やしておいたよ」

紗奈が冷蔵庫から出してきた。やはり、シャンパングラスはなく、部屋にあったガラスのコップに注いだ。みんなで乾杯した。

今日のメニューは、イタリアンチキン、カルボナーラ、シーザーサラダ。雪菜はイタリアンが得意らしい。紗奈は今日も教えてもらったみたいだ。

「本当、雪菜って上手だよね、美味しい」

紗奈は今日の料理の美味しさから、雪菜に尊敬の念を込めて言う。

「いや、本当にそれ。こんなに美味しかったら、俺めちゃくちゃ太りそう、、、」

俺は二人から皿に盛られながら、食べた。

「二人ともそんなに褒めても、何も出てこないよ?」と、雪菜はちょっと照れている。

「で、冬馬くんの就活は?なんか進んだ?」

突然、雪菜は俺に会話のボールを投げる。

「インターン、申し込んでみようかなって思ったけど、やっぱり金がなくってバイトしないといけないんで、もう少し考えます」

「あれ?貯めてるんじゃなかったっけ?わかった!パーっと使っちゃったんでしょ?」

「冬馬くん、そんなことしないでしょ」

雪菜の言葉がいちいち俺の胸にグサリと突き刺さった。

「えー、申し込んだらいいのに。やるんだったら、夏休み中じゃない?」

「そうなんですけどねー」

俺は紗奈に彼氏ができた時の一時の衝動で金がなくなっただなんて、口が裂けても言えない、、、。

「やるんだったら、期間はどのくらい?」

「二週間」

「そっか、やっぱり生活費足りないんだ?」

突然、紗奈が核心を突く。俺は美女二人の前で、こんなにも金がない自分が情けなくなる。

会話は俺の生活費の話になってしまった。

ピンポン玉みたいに会話がテーブルの上を飛び交った。

紗奈の一言から、生々しいカネの話が展開されている。

「どのくらい足りないの?」

「その期間、バイトできない分で、だいたい三、四万くらい」

「そっか、貸しておこうか?出世払いでいいよ?利子はトイチでいいよ」

雪菜はこの手の決断が早い。躊躇しない。多分、カネには困ってない。トイチとは十日で一割っていう高金利ってことだ。

そんなの払えっこない。たぶん、冗談だろうけど。

「いや、利子高すぎでしょ。そもそも、借りるの、何だか申し訳ないから」

俺がこれを固辞すると、思わぬ方向からの提案が飛んできた。

「じゃ、二人で住むってのは?その間」

ずっと静かに傍観していた紗奈が突然声を発した。

「えっ?」「えっ?」

俺と雪菜は身体の変な場所から声が出た。

「生活費浮くよ?特に、水道光熱費。確か、月の収入が八、九万って言ってたじゃない?それが半分になるとすると、上手く埋め合わせできるでしょ?冬馬くんの部屋の荷物とかはそのままで、私の部屋で一緒に生活したら、いいんじゃない?」

紗奈はじっと俺の瞳を見つめて言っている。

言ってることは、その通りだ、と思った。

「えーー、それはもっと申し訳ないし、、、」

俺は苦笑いでそう返す。

「いいんじゃない?私、全然構わないよ。それに食費も浮かせられるかもよ?」

紗奈はその眼を逸らさない。

俺はそれを受けてもいいのか、言葉が出てこなくなった。正直、嘘だろ?と思った。でも、紗奈がそう言っている。顔が弛緩しそうになるのを必死で堪える。少しの間が空く。

「びっくりしたー、、、。いいね、それ。なんか楽しそう!、、、私も混ざろうかなー。紗奈もそんなこと言うんだね」

その少しの間を貫くように、雪菜が言う。

相変わらず、雪菜はポジティブだ。

「なんだろうね。私、色々助けてもらってるんし、次は私が助ける番かなって」

雪菜は紗奈を見ている。やはり今日の雪菜は母のようだ。

「冬馬くんなら、一緒でもいいんじゃない?あとは、就職も期待に応えてくれたら言うことなしかな」

言うことも厳しい。世の母親たちが言うであろうセリフを今日は選んでいるように聞こえる。

「めちゃくちゃハードル上げましたね。今」

「当然でしょ。こんな可愛い子と一緒に住めるんだから。ていうかね、本当は喜んでるでしょ?」

「ええ、まあ。頑張ります、、、」

「まあ、じゃないよー。ちゃんと喜んだら?ヒモになることだけは許さないからね!」

俺は、多分、今日の雪菜に逆らえない。

そんな気がした。

「あー、、おもしろい、、、」

雪菜は上機嫌である。

いつの間にか、シャンパンだけじゃなく、白ワインのボトルも空いている。

「飲み過ぎだよー、もう」

紗奈が雪菜を制そうと声をかけた。

「ていうか、何でそんなお金ないの?」

酔っていても雪菜は肝心なところは追求してくる。

両親のいない境遇の話はできても、この間の失態の話はできない。

それにいくら真面目に話しても、この酔っ払っている状態で話すのは止めようと思った。

なので、俺は雪菜に、「あ、それはまた後で話します」と言い、最後に「紗奈さんは知ってるから」と付け加えたら、「え?私だけ知らないの?」と言われてしまった。

結局、以前紗奈に話したことと同じ話を一から説明する羽目になった。

「あ、忘れるとこだった。冬馬くん、毎朝、紗奈をしっかり送って行ってね。先週、ずっといたんでしょ、あの開業医」

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