官能小説・エロ小説(約 27 分で読了)
道流と亜樹......一升瓶と後日談。(1/3ページ目)
投稿:2020-04-30 16:35:55
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初めての投稿です。読みにくかったらすいません。長いので、時間がある時にゆっくり読んでいただければと思います。そんなに遠くない、最近の思い出です。僕は初めての恋で自分の性癖を知る事になりました。小、中、高校とずっと机に向かっていた為、友達もかなり少なかったのです。そ…
その約束の日、目的地に着いたのは朝のこと。僕と亜樹は三連休を利用してスキーにやって来たのだった。都会から離れ、レンタカーを北に走らせること数時間。九時頃だった。スキー場に到着すると、そこは見事なまでの銀世界。僕は車から降りると、繰り返し深呼吸をした。山の空気は澄んでいて、呼吸をする度に体の中…
ある初夏の一時。日射しがライムグリーンのカーテンから入り込み、部屋をほんのり明るく、しかし不快に照らしていた。
亜樹「うぅ。気持ちわるーい」
二日酔いで目を覚ました亜樹は、ベッドの上で悶えていた。
一人ぼっちになってからもう二週間。しかし、慣れてきたというには、まだまだ時期尚早だったようだ。
昨晩、いい加減寂しくなっていた亜樹は、近くの酒店で一升瓶を二本買って来ると、浴びるように飲んだ。そして、一本が空になったところで、その瓶を抱いて寝落ち。
道流がいたら、きっとたくさん怒られただろう、そんな夜を過ごした。
うっすらと汗を滲ませていた額を手で拭うと、鉛の巻き付いたような体をゆっくり起こしてキッチンに向かい、一杯の水を飲んだ。
からからだった体の隅々に、水分が行き渡る。最悪な気分も、少しは和らいだ。
亜樹は、普段からお酒は好きだった。飲み方も多少は心得ている。本来は、楽しく、ゆっくり、味わって、というのが信条のはずだったが、今回の飲み方は、弁解の余地がないほど完全なやけ酒であった。
亜樹は、テーブルの上に置いてある携帯を取ると電話をかけた。
亜樹「......もしもし、道流?早く帰って来てよー」
その悲痛な声に、道流はやれやれと呆れた様子で返事をした。
道流「はいはい。でも二週間が経ったんだから、あとは半分。もう少しだから、我慢しなさい」
亜樹「長いよー!」
道流「うん。長い。でも、仕事だからさ。ていうか、あんまり寂しいなら美雪でも誘いなよ。待ってるんじゃない?」
亜樹「うん、誘いたいのはやまやまなんだけど、なんか美雪ちゃんも仕事忙しいみたいなんだよね。道流も優衣香も真琴ちゃんもいないでしょ?だから色々やらされてるみたいだよ」
道流「あぁやっぱりね。本当は美雪も来るはずだったんだけど、急に無しになったからおかしいとは思ってたんだ。でもさ、だったらなおさら誘ってあげなよ?美雪も溜まってると思うよ?愚痴が」
亜樹「かなぁ。うん、わかった。ちょうど明日は祝日だしね。誘ってみるよ。......早く帰って来てね」
道流「わかってる。亜樹のために頑張るよ」
亜樹「早くしないと浮気するからね」
道流「ははっ。じゃあその際、セックスはちゃんと撮っておいてね」
亜樹「ばーか、変態」
道流「僕は、これがありのまま、真面目なんだよ。亜樹が好きだから」
亜樹「はぁ......私もだよ」
亜樹はため息を吐きつつ一言を添えた。今まで何人もの他人と交わった。忘れていない。感じた体も、思った心も。間違いなく、目の前の他人を感じながら道流を思った。そしてそのどれもが、二人にとって至高のセックスだった。
でも、今は一人。体が疼いても、一人で感じ、一人で喘ぎ、一人で絶頂を迎える。一人ぼっちになってからは、いつも物足りないと感じていた。
その日の夕方、亜樹はいつものお店の前で立っていた。
結局、道流の言う通りだった。電話のあと、亜樹は消極的な気持ちで美雪に連絡をした。しかし裏腹に、美雪の言葉は、まさに待っていました、と言わんばかりに誘いを受けてくれたのだった。
これは溜まってるな、と亜樹は悟った。
それまでは、寂しさを紛らわすための楽しい時間を過ごしたいと思っていたけれど、今回は先輩として、後輩の美雪の愚痴を聞いてあげようと誘い文句を変えたのだった。
少し、早かったかなあ。と美雪の申し訳なさそうな顔を浮かべながら、亜樹は沈みかかる夕陽を見ていた。
いつもそうだった。どうも飲みの席には待ち合わせの時間より早く向かってしまう。そしてその度に、相手がまず一言、待たせてしまって......と謝るのだ。自分が早く来ただけなのだからと言っても罪悪感を与えてしまう。
そのとき、道の向こうから美雪が亜樹に気付き、急ぎ足で向かって来るのが見えた。
美雪「ごめんなさい。遅れてしまって」
亜樹は、美雪のそんな言葉を聞いて、直さなきゃいけないなあと心底思った。
亜樹「ううん。いいんだよ。まだ時間になってないんだから。じゃあさっそく入ろうか」
あまり気を使わせたくなかったので、亜樹はすぐにのれんを分けてお店の戸を引いた。
店内は鰻の寝床。いつも使っている個室はその一番奥にあった。
縁側に靴を脱いで上がり、障子を開けて入ると、部屋は畳でテーブルがある。今回は二人なので広く感じる。
亜樹「いつものを二つお願いします」
さっそく店員に注文した。所謂、最初はビールで、というやつだが。ただ、二人の乾杯は日本酒だ。
美雪「誘っていただいてありがとうございました。もう飲みたくて仕方なかったんです」
亜樹には、真っ直ぐ不満を吐露する美雪が、過去にないほど珍しく感じられた。
亜樹「うん、大丈夫。今日はいっぱい聞いてあげるから、先輩の胸に、どーんと飛び込んでおいで」
両手を広げて寛大に表した。美雪は、そんな亜樹に甘えるように、満面の笑みを零して頷いた。
それから一時間ほどが経ち、テーブルには色とりどりの料理が並び、お酒もいい感じに進んでいた。
美雪「それで、誰でもできるような小さい仕事も、私に押し付けるんです。だから、一昨日なんて一人で残業して、結局会社を出たのは、日付が変わってからですよ?もう嫌になります」
頬をほんのり赤く染めながら、鬱憤を止めどなく吐いていた。
亜樹「まったく。いくら美雪ちゃんが若くて浅いからって、それは酷いね。ていうか上司は?まさか上司も?」
美雪「はい!そのまさかです。昨日なんて、美雪ちゃん、忙しいと思うけど、これもお願いね。って言ってたんですよ。私泣きそうになりました」
亜樹「まったく失礼しちゃうね。忙しいってわかってるなら、あなたがやればって感じだよね。まあでも、あの上司は昔からそんなんだからね。仕事の良し悪しより、自分かいかに定時で帰るかしか考えてないから」
亜樹は一度お猪口に口を着けて、一息ついてから、再度話しを続けた。
亜樹「本当に、美雪ちゃんは偉いよ。私だったら、すぐ反抗して怒っちゃうもん。でも、今は大変かもしれないけど、道流達が帰って来たら、少し休みをもらうといいよ。私が許可する」
亜樹はそう言って、昔、自分が怒りを爆発させて、部署の雰囲気を一変させたことを懐かしく感じていた。亜樹は美雪の隣に行き、まるで母親のように頭を撫でてあげた。美雪は、頭を傾けながら、
美雪「ありがとうございます。私、亜樹さんのヨシヨシ大好きです」
亜樹「ふふ。これ、優衣香も真琴ちゃんも皆好きなんだよね」
美雪「なんか、亜樹さんて包容力があるというか、匂いですかね、凄く温かい感じがして。お母さんみたいです」
亜樹「ははっ。そういえば、皆同じようなこと言ってた気がする」
亜樹はときおり、美雪の頭を撫でながら、気が済むまで不満を聞いてあげた。
美雪の愚痴も一通り落ち着いたところで、夜も更けてきた。
亜樹「道流と優衣香と真琴ちゃんの三人だけ?」
亜樹は、小鉢に入っているいかの塩辛に箸をつけながら問いかけた。
美雪「いえ、他にも何人か行ってるみたいですよ」
それにつられるように、美雪もかんぱちのお刺身に箸をつける。
亜樹「支社の立ち上げの手伝いだっけ?でもさ、そんな重要なことに、なんであの三人なの?道流はポンコツだし、優衣香はおっちょこちょいで、真琴ちゃんの専門はハメ撮りでしょ?向いてるとしたら、一番は美雪ちゃんじゃないの?」
美雪「あはは。亜樹さんから見たらそうかもしれないですけど、私にとっては、三人はとてもお仕事が出来る方々だと思いますよ。真琴は意識が向けば、ですけど。私も最初は誘われたんですけど、なぜか直前で無しになったんです。そのあと上司に理由を聞いたら、私がいなくなると仕事が回らなくなるからって言ってました。......すいません、また愚痴を話したくなってきました」
亜樹は、美雪の背中からメラメラと怒りのようなものが出てきたのを感じ取ると、すぐに話題を逸らせた。
亜樹「お兄さんとは?最近は会ってるの?」
美雪「え?はい、会ってますよ。この前は、ご飯をおごってくれました」
亜樹「魚?」
美雪「はい!もちろんです!」
思い出したのだろうか、美雪の表情がみるみる穏やかになっていくのを見て亜樹は安堵した。
美雪「亜樹さんは大丈夫ですか?道流さんがいないので、寂しくないですか?」
亜樹「うん。まあ、寂しくないって言えば嘘だけど、あと二週間だからね。それに、早く帰って来なかったら浮気するって言っといた」
美雪「道流さんのことですから、見たいんじゃないですか?」
亜樹「うん、セックスは撮っておいてね、だって。だからさ、本当にセックスして、その動画を送り付けてやろうかなって思ったよ」
美雪「それはそれで、凄く興奮して喜ぶと思います」
亜樹「ははっ。だろうね」
美雪「本当に、お二人が信頼し合っていて、愛し合ってるからこそできることですよね」
亜樹「だといいんだけどね」
美雪は、一瞬亜樹の表情が曇ったことに、思いの外気になった。
美雪「......亜樹さんは、疼いたりしないんですか?今まで、あれだけ」
亜樹はすぐに話しを被せた。
亜樹「色んな人としたのにって?」
美雪「あっいえ。ごめんなさい」
勢いで口から出てしまった言葉に、美雪は申し訳なくなりうつむいた。
亜樹「ううん。いいんだよ。事実だからね。それに、皆変態だからさ。疼きも、人一番あるかもね」
美雪は顔を上げて、亜樹と視線を重ねると、喉につっかえていたことを外したくなった。
美雪「もし、もしですよ?浮気とか、不倫ではなくて、純粋にセックスをしたくなったら、するんですか?」
亜樹は質問の意味を深く考えなかった。それは、考えたとしても、結局答えは一つだったからで、これまでさんざんセックスをしたのだ、ここで否定したら、それこそ、今までの自分が嘘になる。それに、道流に対しての気持ちにも、傷を付けてしまうような気がしたのだった。
亜樹「すると思うよ。それで、道流に見てもらう。それが、私のありのままの性癖なんだよ。よかったら、美雪ちゃんもどう?」
意地悪く言った言葉に、美雪はさらに顔を赤く染めた。
美雪「えっ?わ、私は......遠慮します」
美雪の断る仕草があたふたとしていて、妙に愛おしかった。
亜樹「ふふ。可愛い」
亜樹は再度、美雪の頭を撫でた。しかし、今度の美雪は、少し納得がいかない、そんな表情だった。
最初に店を出てきたのは亜樹だった。
亜樹は先ほどの美雪と同じように、不服、という面持ちで待っていた。
そして、がらがらっと引き戸を開けた音が聞こえると、のれんを分けて、満足気な美雪が出てきた。
亜樹「美雪ちゃん。今日は本当にありがとうございました」
亜樹は腰を深く曲げてお礼をした。
美雪「やめてください亜樹さん。これは、私が勝手にしたことですから」
美雪は、亜樹が席を立った隙にお会計を済ませていたのだ。当然亜樹は納得いかず、それならせめて割り勘で、と何度も言った。しかし、美雪は受けとらなかった。
その際、美雪は話さなかったが、楽しい時間になるはずだったお酒の席を、自分の愚痴で濁らせてしまったのだ。むしろ、お礼を言いたいのは自分の方。それに、美雪は亜樹を尊敬していた。余計な気遣いをさせたくないと思い勝手なことをしたのだった。
亜樹は亜樹で、可愛い後輩がした好意を無下には出来ず、渋々受け止めたのだった。
亜樹「まったく......。美雪ちゃん、でも次は絶対私が出すから!これは決定事項だからね!絶対だよ!」
並々ならぬほどの決意だった。
美雪「はい。もちろん、わかってます」
亜樹「うん、よろしい!」
そして、二人はゆっくりと駅に向かって歩き始めた。初夏の風は優しく吹いていて、火照った体の二人には、とても心地よかった。
それから数日後の昼下がり。
亜樹は、白のワイシャツと黒のパンツに、茶色のエプロンを着けて、パート先であるパン屋で精を出していた。
美雪との時間の余韻がまだ残っている。美雪は誘いを待っているかな、次はいつにしようかな、と考えながら、ベーカリーバスケットにパンを並べていった。
狭い店内だったが、香ばしい匂いでいっぱいになっている。それにつられるように、次から次へと、お客さんがひっきりなしに自動ドアをくぐり入って来る。
パン屋は、駅前の商店街にある。他のお店が軒を連ねる中、パン屋は一、ニを争う人気店であり、平日、休日、時間を問わず、お客さんに愛されている、そんなお店だった。
しかし、違う目的で来店するお客さんもいる。
橋本拓也。癖っ髪で眼鏡をかけていて、ひょろひょろっとした地味な印象の大学生だ。
拓也はパン屋の常連客で、初めて出会ったのは、亜樹が勤めてからしばらく経ってのこと。
大学の帰りだろうか、夕方時。翌朝の分のパンを数個買っていく。亜樹は、何度か拓也の姿を目にするうちに、声をかけるようになった。
最初はおどおどと、言葉に詰まったり、仕草がぎこちなかったり、どこか小動物のような雰囲気があり、亜樹は、そんな拓也が妙に可愛くもあった。
拓也が店内に入ると、亜樹の威勢の言い声が響き渡った。
亜樹「へい!いらっしゃい!」
拓也は苦笑いをして、
拓也「亜樹さん、ここは八百屋じゃないんですよ?」
亜樹「ははっ。それ、この前店長にも言われたよ。でもさ、元気がある方が気持ちよくない?」
拓也「まぁ、そうですけど......」
亜樹の押しに、拓也の言葉はつっかえてしまった。
亜樹「そうそう、それでいいんだよ。何事も前向きに捉えないと。ていうか、拓也君がこんな早く来るなんて珍しいね?いつもは夕方なのに」
すると拓也は一度店内を見渡し、誰もいないことを確認してから、
拓也「じ、実は、亜樹さんに......お話ししたいことがあって」
緊張しているのか、拓也の体は強張っていた。亜樹は、そんな拓也を気遣い、
亜樹「その感じだと、二人の方がよさそうだね。よかったら外で話す?」
拓也「あっ、は、はい。お願いします」
その言葉を聞いてから、亜樹は厨房へと入った。
レジの後ろの壁は、上部がガラス張りになっていて、厨房が見えていた。
拓也は、亜樹が店長に話しているのをじっと見つめていた。
そして、亜樹がまた戻って来た。
亜樹「それじゃあ、ちょっと近くの公園にでも行こうか」
拓也は頷いた。
二人で公園に向かう途中、亜樹は拓也が何を話そうとしているのかなんとなくわかっていた。
満を持してというのだろうか、あれだけ緊張しながら話したいことがあるなんて。こういうパターンは告白と決まっている。それかデートのお誘いだ。
亜樹は心の中で、お姉さん困っちゃうなぁ、と罪な女になりながら、丁寧な断り文句を考えていた。
単純に、夫がいるから、と言えば解決するのかもしれないが、何か一つでも次に繋がるアドバイスができたらな、とも考えていたのだ。
歩いて数分。フェンスに囲まれた、公園というにはどこか味気ない小さい広場に着いた。
亜樹は、そこにある木製のベンチに腰を下ろした。
亜樹「隣、どうぞ」
拓也は、亜樹の言葉を待っていたのか、一息吐いてから、硬い表情で座った。
こじんまりとした公園には、二人以外誰もいなかった。
静かで、初夏の日差しと涼風が、肌を優しく撫でてくれる。時間がゆっくり進んでいるような、のんびりとした雰囲気だった。
一方拓也は、なかなか話しをしようとしなかった。言葉を選んでいるのか、緊張しているのか、それとも、怖いのか。亜樹は、そんな拓也を急かすことはせず、動物が描かれているスイング遊具を眺めながら待っていた。
そのとき、拓也はすっと立ち上がり、亜樹の正面に立った。
拓也「亜樹さん、も、もし、ご迷惑じゃなかったら、ぼ、僕とデートをしていただけませんか?」
亜樹はやっぱり、と思いながら、一つ間を置いて、
亜樹「......拓也君、ありがとう。でも......」
しかし、拓也は亜樹の言葉を遮り、
拓也「わかってます。旦那さんがいるんですよね」
亜樹「じゃあ、どうして?」
拓也「......実は、東京を離れて、九州に引っ越すことになったんです。僕は、ずっと前から亜樹さんのことを見ていました。亜樹さんと会えると、不思議と元気が出て......。だから、ただ会いたくて、話しをしたくて、それだけでお店に行ったことが何度もありました。亜樹さんは、本当に僕の憧れなんです。でも、後悔したくなくて......」
言葉に詰まりながらも、拓也は続けた。
拓也「何も伝えずに離れるなんて嫌だったんです。だから今日、頑張って気持ちを話そうと思ったんです」
拓也の瞳には、うっすらと涙が滲んでいた。声は掠れて上擦っていて、体の底から言葉を振り絞っていた。
そんな拓也の気持ちは、亜樹の胸を打った。先ほどまで考えていた断り文句を、そっと心の引き出しに閉まった。
亜樹「ふふっ。拓也君は卑怯だね。そんなこと言われたら、私断れないじゃん」
拓也「えっ?あ、あえ?そんな、ダメです、断ってください。え?あれ?......あぁごめんなさい。もう、何がなんだか」
拓也は髪を掻きむしりながら取り乱していた。
亜樹「落ち着いて。深呼吸深呼吸。いつ引っ越すの?」
拓也「は、はい。えっと、来週の末です」
亜樹「すぐじゃん!」
亜樹は、だったらもっと早く言ってくれればよかったのにと呆れた。
拓也「はい。だから、僕......」
亜樹「どうしよっかなー」
拓也「え?」
すっとんきょうな声を出した。
亜樹「あはは、何その声。おっかしい。......誘ってくれたのは拓也君でしょ?頑張って気持ちを伝えようとしたんでしょ?だったらさ、自信持ちなよ」
拓也「ごめんなさい。そうですよね。自分から誘ったのに、おかしいですよね。それで......」
拓也の心臓は張り裂けそうなほど高鳴っていた。返答次第でこの恋が今ここで終わってしまうかもしれない。拓也は気が気でなかった。
反対に亜樹は、焦らしているわけではなかったが、なかなか返事を返せなかった。心では決まっている。しかし、本当にいいのだろうか?道流という存在がいるのに、他の男性とデートをしても。
それに、彼は恋心を抱いている。好きという感情があって誘っているのだから、それを承諾するということは......。
亜樹「ねぇ、デートって、遊びに行くだけ?」
拓也は、言葉の意味が理解できない、といった表情だった。
拓也「え?は、はい。亜樹さんと、デートを......」
亜樹「学生のデートはわからないけど、大人のデートなら、セックスもあるかもしれないよ?」
その台詞が拓也の頭の中に染み込むまで時間がかかった。そして、一気に顔を赤く染めた。
拓也「......でも」
頭の片隅ではわかっている、望んでいる、とそんな表情だった。
亜樹「したくないの?」
悪戯っぽく問いかけると、
拓也「......したいです!僕は亜樹さんが好きです。だから、出来るなら、セックスしたいです!」
亜樹「......ふぅ。じゃあ頑張って私をその気にさせてね」
拓也「え?それって?」
亜樹「私は、デートのお誘いを受けさせていただきます」
拓也「え?本当ですか!?」
亜樹「はい」
拓也「やった!ありがとうございます!」
拓也は、子供のような無邪気さで喜んだ。
その日の夜。
亜樹「......もしもし。お疲れ様」
道流「お疲れ。でも、亜樹もね。今日パートでしょ?お疲れ様です」
亜樹「うん、ありがとう。今日も疲れたよー。そっちは?優衣香と真琴ちゃんも、そろそろ疲れが溜まってるんじゃない?」
道流「いやいや、ところがどっこい。優衣香は紅茶を求めて喫茶店巡り。真琴は、可愛い同僚の子を落とそうと躍起になってるよ」
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話の感想(14件)
※コメントの上限:1万件
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14: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]名無しさん
名無しさん
そろそろ次が待ちきれないです笑まだかかりますか?
コメントをありがとうございます。
申し訳ありません。最近は忙しくてなかなか時間が取れていません。
ですが、休日にまとめて書きたいと思っていますので、もう少しだけお待ち下さい。0
返信
2020-05-23 21:58:23
-
13: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]そろそろ次が待ちきれないです笑
まだかかりますか?0
返信
2020-05-23 20:53:04
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12: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]中年ファンさん
中年ファンさん
こんにちは、何時も楽しい投稿をありがとうございます。久しぶりの主人公不在でのビデオプレイですね、もし可能なら残りの数日間はゲスな中年いや老人との汚しプレイをお願いします(笑)。
コメントをありがとうございます。
こちらこそ、読んで頂きましてありがとうございます。
ご要望にお応えできるかはなかなか難しいのですが、やはり中年の方や老人にというプレイはそそられますね(笑)
いつかはわからないのですが、次回投稿した際には是非読んで頂きたいと思います。
重ねて、ありがとうございました。0
返信
2020-05-23 13:11:25
-
11: 中年ファンさん [通報] [コメント禁止] [削除]こんにちは、何時も楽しい投稿をありがとうございます。
久しぶりの主人公不在でのビデオプレイですね、もし可能なら残りの数日間はゲスな中年いや老人との汚しプレイをお願いします(笑)。0
返信
2020-05-23 10:03:34
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10: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]名無しさん
名無しさん
いつも拝見しています。今回、はじめて亜樹さん目線での文体になりましたね。というより道流さん以外、今まで無かったような気がします。作者が同じなので、会話のテンポや人物描写が同じなので、違和感なくスッと読…
コメントをありがとうございます。
いえ、こちらこそ貴重なご意見をいただけてとても光栄です。本当に仰る通りだと思いました。(汗)
せっかくの三人称視点なのに、確かにこれでは、一人称と同様になってしまっていますね。
書いている時はまったく気づかなかったのですが、名無しさんのお言葉で、また上達するための壁に当たれたような気がしました。
次回作は、ストーリーはもちろんですが、心情描写にも注視して書きたいと思います。
本当にありがとうございました。0
返信
2020-05-13 18:53:09
-
9: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]いつも拝見しています。
今回、はじめて亜樹さん目線での文体になりましたね。
というより道流さん以外、今まで無かったような気がします。
作者が同じなので、会話のテンポや人物描写が同じなので、違和感なくスッと読めました。
違和感無いのは良いことなんでしょうが、読み返すと物足りなさも感じました。
せっかくの亜樹さん目線。
道流さん目線での心情描写とは違う、亜樹さんの心情描写が欲しかったような気もします。
勝手なコメントで申し訳ありません(笑)
在宅勤務の暇人のひとりごとでした。0
返信
2020-05-13 17:31:45
-
8: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]名無しさん
名無しさん
そろそろ次がみたくてたまらないです
コメントありがとうございます。
申し訳ありません。なかなか難しいというのが現状です。時間を作っては進めているのですが......。
気長にお待ちいただけたら幸いです。0
返信
2020-05-13 16:33:35
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7: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]そろそろ次がみたくてたまらないです
0
返信
2020-05-13 15:13:05
-
6: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]翁さん
翁さん
こんにちは、一度消え掛けた欲求が前作で、やっぱり続きを読んでみたい(笑)道流君の出張中の残り一週間、もう1波乱をお願いしますm(__)m。
こんにちは。コメントをありがとうございます。
まだ思考を重ねている段階なので確定ではありませんが、次回の話しは、もう一つの後日談という形になると思います。ご期待には応えられないかもしれませんが、投稿した際には、是非読んでいただきたいと思います。1
返信
2020-05-08 19:29:51
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5: 翁さん [通報] [コメント禁止] [削除]こんにちは、一度消え掛けた欲求が前作で、やっぱり続きを読んでみたい(笑)
道流君の出張中の残り一週間、もう1波乱をお願いしますm(__)m。0
返信
2020-05-08 17:53:13
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4: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]中年さん
中年さん
道流と亜樹の話、やっぱり最高です。また書いていただいてありがとうございます。次の話もあると嬉しいです。
こちらこそ、またコメントをしていただきありがとうございます。
そう言っていただき、とても光栄です。
いつかはわかりませんが、少しずつ書いていますので、次回も投稿した際には是非よろしくお願いします。
重ねて、最後まで読んでいただきありがとうございました。0
返信
2020-05-02 18:02:11
-
3: 中年さん [通報] [コメント禁止] [削除]道流と亜樹の話、やっぱり最高です。
また書いていただいてありがとうございます。
次の話もあると嬉しいです。0
返信
2020-05-02 17:13:49
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2: スカートの中の通り道さん 作者 [通報] [削除]翁さん
翁さん
こんばんは、気付くの遅れすみません。復活ありがとうございますm(__)m、良い物はやっぱり良いです(笑)。自粛ばかりで楽しみも減りましたがこうした復活は励みに成ります、こんな時ですからくれぐれも気を付…
こんばんわ。いえいえ、とんでもないです。いつもコメントをありがとうございます。
そう言って頂けて大変光栄です。こちらこそ、翁さんのコメントにはいつも励ましを頂いています。本当にありがとうございます。
生意気なことを言って申し訳ありませんが、こんな難しい状況ですので、少しでも、読者さんの方々の気分転換のお力になれたら幸いです。
翁さんもお体に気をつけてお過ごしください。
重ねて、最後まで読んでいただきありがとうございました。1
返信
2020-05-02 07:49:18
-
1: 翁さん [通報] [コメント禁止] [削除]こんばんは、気付くの遅れすみません。
復活ありがとうございますm(__)m、良い物はやっぱり良いです(笑)。
自粛ばかりで楽しみも減りましたがこうした復活は励みに成ります、
こんな時ですからくれぐれも気を付けてお過ごし下さい、次回もまた楽しみにしています。0
返信
2020-05-01 23:21:58
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(2020年05月28日)
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