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【高評価】中学校3年生 クラスメイトのいじめられっ子(1/3ページ目)

投稿:2023-06-19 22:35:54

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学生カバン◆GReAIyA

中学校3年生の1学期。

クラス替えがあって、クラスメイトとも打ち解けてきて、友達も何人か出来た5月。

俺の隣の席は、ちょっと色黒で、ちょっとぽっちゃり。

勉強はあまり出来なくて、人見知りで、ほとんど口を開くことのない、恵理という女の子だった。

ある日、恵理が登校して来ると、ほっぺたに大きなガーゼを貼り付けていた。

俺も人見知りなので、恵理にどうしてのなんて、聞けるはずもなかった。

でも中学3年生。

特に女子生徒は、恵理のほっぺたのガーゼを、汚いと言い出していた。

それでなくても、友達の居ない恵理は、クラスの中で疎外されてしまっていた。

女子生徒の汚いという疎外は、男子生徒にも伝染して、恵理に対して、聞こえるように

「バイ菌」

「バイキンマン」

「サナダムシ」

というように、どんどんエスカレートして行った。

それに追従するように、女子生徒も恵理に対して

「バイバイキーン」

と聞こえるように、からかうようになっていた。

恵理のほっぺたのガーゼは、1週間ほどで取れて、ちょっと赤くなっているくらいだった。

それでもクラス全体での、恵理へのからかいは、終息することはなかった。

少しづつ助長していくからかいにも、恵理は顔色ひとつ変えなかった。

でも俺は、恵理のために、何かをするわけでもなく、ただからかうことをしなかっただけだった。

ある日、体育館での学年集会のため、昼休みが終わって、友達と向かっていた。

学年集会の後の授業が体育のため、俺たちのクラスは体操着に着替えていた。

早くに体育館に来ていた生徒は、壁際に座っておしゃべりしていた。

俺は友達と話しながら、空いている壁際の方に歩いていたが、後ろから走ってきた、もう1人の友達に背中を押された。

不意に押されたので、俺はバランスを崩して、ヨロヨロとして、壁の方に転びそうになり、座っていた女の子の股間に、手をついてしまった。

体操着の短パンと、柔らかい弾力が手に伝わって来た。

「あっごめん、大丈夫?」

「・・・・」

女の子は何も言わず、大丈夫だと首を立てに振った。

「あっ啓太が、バイキンマンのオマンコ触ったぞ」

その声を聞いて、生徒の多くが、俺の周りに集まって来た。

「啓太がバイキンマンの、オマンコ触ったんだって」

そんな声がどんどん広がっていく。

俺は反論することも出来ず、その声の渦に飲み込まれて行った。

恵理は、色黒でもわかるくらい、真っ赤に頬を染めて、下を向いていた。

でもその事件は、そんなに拡散することはなく、次の日には、口にする者は居なかった。

でも俺の心の中には、恵理に悪いことをしたという、思いが残っていた。

日曜日に、1人で映画を見に行った。

有名な推理小説を映画化した作品だった。

まあ面白かったので、原作の小説を買おうと、映画館近くの、書店に入ってみた。

映画化したからだろう、平積みで置いてあった原作の小説は、すぐに見つかった。

本を手にして、書店の中を歩いていると、立ち読みしている、恵理に遭遇した。

「こんにちは」

俺は恵理に声を掛けた。

びっくりして、目を丸くした恵理は

「こんにちは」

と返事をしてくれた。

恵理のちゃんとした声を聞いたのは、初めてだった。

「本とか好きなんだ」

「うん」

「俺はこの本の映画見て来て、買いに来たんだ」

「ふーん」

俺の持ってる本を見て

「面白かった?」

「うん、まあ面白かったよ」

「私も見てみようかな?」

「映画好きなんだ」

「うん、たまに見に行くよ」

ここで今度一緒に見に行こうかと言えるほど、スマートな男ではない。

恵理も一冊の本を手に取り、レジに向かうようだった。

俺も恵理の後ろについて、レジに歩き出した。

先にレジを済ませた恵理は、レジのそばに立っている。

店を出て、左に行くとエレベーター、右に行くと階段。

書店は3階にあるけど、俺はいつも階段を使っている。

右に向かうと、恵理は後ろからついてきた。

3階から2階への踊り場で

「私もいつも階段使うよ」

恵理が話し掛けてきた。

「俺もエレベーターは苦手」

「わかる」

「5人も乗ってたら、乗りたくないもんな」

「うん、それもよくわかる」

恵理の顔を見ると、笑顔になっていた。

恵理の笑顔を見るのも、初めてだった。

ビルを出て、俺は自転車置き場に向かうと

「啓太君は自転車なんだ」

「宮本さんは?」

「恵理でいいよ、私はバスだよ」

「恵理ちゃん、一緒に歩いて帰る?」

「うん、いいよ」

「恵理ちゃん、バッグここに入れて」

自転車の前カゴに、恵理のバッグを入れた。

「啓太君、ありがとう」

2人でゆっくりと歩き始めた。

こんな姿を、クラスメイトに見られたら、明日は集中攻撃食らうだろうな。

繁華街を抜けると、閑静な住宅街。

住宅街のはずれに、小さな公園があったので

「ちょっと休憩していく?」

「うん、いいよ」

公園入口にあった、自販機でジュースを買って、2人でベンチに腰を下ろした。

「啓太君、ありがとう」

いきなりお礼を言われた。

「えっ俺何かした?」

「ううん、啓太君は今まで、私のことをバイキンマンって、言わずに居てくれたから」

「ああ、そのこと、俺は恵理ちゃんのことを、バイキンマンって思ったことないから」

「ありがとう」

「あのほっぺたのガーゼは、なんだったの?」

「あれは昼寝してたら、蜂に刺されたの」

「腫れたの?」

「めちゃくちゃ腫れた」

「腫れたの、見たかったな」

「余計ブスになってたよ」

「ブスなんて、自分で言うなよ」

「わかった、やめる」

「全然ブスじゃないし、笑うと可愛いし」

「可愛いなんて初めて言われた、私は汚くない?」

「汚くなんてないよ」

俺は恵理の顔を見てから

「うーん、バイキンマンというより、アンパンマン」

「あっ!太ってること、言ってるでしょ」

そう言って、肩を強く叩かれた。

「啓太君、うちに遊びに来ない」

「えっ、別にいいけど」

「お母さんは仕事で居ないから、ご飯作ってあげるよ」

恵理は母子家庭で、アパートで2人暮らしをしてるということだった。

公園を出ると

「恵理ちゃん、後ろに乗って」

「重いけど、大丈夫?」

「たぶん大丈夫、ちゃんとつかまっててよ」

「私、2人乗り初めて」

「俺も女の子乗せたの、初めてだよ」

スピードを上げると、恵理は俺の腰を、ギュッとつかんできた。

15分ほど走って、恵理のアパートに到着した。

「古いアパートでしょ、ちょっと恥ずかしいね」

恵理の部屋は、1階の1番隅の部屋だった。

「さあ上がって、狭いけどね」

キッチンの椅子に、座るように言われて

「ちょっと着替えて来るから」

と言って部屋に入って行った。

ジャージに着替え、恵理が出て来た。

「ごめんね、着替えても、色気なくて」

「おお」

俺は女性の部屋に、初めて来て、めちゃくちゃ緊張していた。

「啓太君、何食べたい?料理得意だから、なんでも大丈夫だよ」

「うーん、オムライスは?」

「オムライスね、大丈夫だよ、嫌いな物ある?」

「玉ねぎがちょっと苦手」

「わかった、ちょっと待ってて」

「恵理ちゃん、恵理ちゃんの部屋見ていい?」

「いいけど、変なもの見ないでよ」

「変なものって、何だよ」

俺は椅子から立ち上がって、恵理の部屋に入ってみた。

部屋の中は、女の子女の子した感じではなくて、落ち着いた感じ。

なんか恵理っぽいなと思った。

気になっていた、本棚を見てみる。

本はその人の考えてることが、なんとなくわかるから。

小説は定番のものが並んでいる。

漫画も並んでいて、胸きゅん漫画がほとんどだった。

「恵理ちゃん、ホリミヤとか読むんだ」

「やめて、恥ずかしい、あんまり見ないで」

「俺もホリミヤ読んでるよ」

「本当に!いいよねホリミヤ」

キッチンからは、チキンライスのケチャップの匂いがしてきた。

「美味しそうな匂い」

と呟いて、読んだことのない漫画を取り出して、ベッドに腰掛けて読み始めた。

ちょっとエッチな内容の漫画で、こんなの読むんだと、ニヤニヤしながら読んでいた。

「何ニヤニヤしてるの?オムライス出来たよ」

「あっおお!」

漫画を本棚に戻し、キッチンに向かった。

「おお!美味しそう」

オーソドックスなオムライスに、レタスとプチトマトが添えられていた。

「ケチャップは啓太君が掛けて」

とケチャップを手渡された。

ケチャップをサッと掛けると、スプーンですくって口に入れた。

「うん、美味しい」

「よかったぁ、初めて人に作ったから」

「うちの母さんの何倍も美味しいよ」

「そんなこと言っちゃダメだよ」

「自分で言ってるんだよ、料理センスだけは無いって」

「だけなんだね」

と言って笑っている。

俺はあっという間に、オムライスを平らげた。

「ああ、美味かった、恵理ちゃんごちそうさま」

恵理は嬉しそうに、オムライスを食べている。

俺は恵理の部屋に戻って、さっきの漫画の続きを読み始めた。

しばらくして、食器を洗い終えた恵理が入って来た。

「ああ!その漫画」

「かなりエッチだよね、好きなの?」

「好きだよ、ドキドキするから」

ベッドに並んで座ってきた。

肩が触れるくらいの距離。

俺は漫画を本棚に戻した。

「恵理ちゃんは、学校行くの辛くない?」

「辛いけど、もう小学校の頃からだから、もう慣れちゃったよ」

「そんなこと、慣れるなよ」

「でも何も話しなかったけど、私をからかわない啓太君は、私の救いだったよ」

「そうかあ、勇気がないだけだよ」

「啓太君は覚えてる?体育館で私に転びそうになって、触られたこと」

「覚えてるよ、あの時はごめんな」

「ううん、怒ってなんかないよ、でもあの日の夜、思い出して、ドキドキして寝れなかったんだよ」

照れて顔を真っ赤にしてる。

あの体育館の時と同じだった。

「あの時も、恵理ちゃん、顔を真っ赤にしてたね」

「そりゃあ、あんなとこ触られたら、真っ赤になるよ」

「ドキドキしたって、さっきの漫画みたいなこと?」

「うん」

そばにあったクッションで、顔を隠してしまった。

「俺でドキドキしてくれてたのは、嬉しいなあ」

「えっホント!嬉しかったの」

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