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体験談(約 40 分で読了)

春はそよ風、パンチラの季節(2/6ページ目)

投稿:2020-05-05 02:08:07

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本文(2/6ページ目)

「私疲れちゃった。二人で先に行ってて!ちょうどここ自販機と座るとこあるからちょっと休憩していく」

「おい空手部。そんなへなちょこ体力じゃないだろ」

「最近トレーニングきつくて疲れてるんだよ」

「むしろ補習で練習できてないだろ」

「無理して付き合わせてごめんなさい。少し休みましょうか」

「春子ちゃん、気使わなくていいよ!本当にすぐ行くから!」

仕方なく真紀を残して春子さんと二人で高台の上まで歩きました。

「大きな木。でも花が」

「先日の雨で散ったみたいで。でもいつもは満開のきれいな花が咲くんですよ!」

「そうなんだ!見てみたいな。次咲いたときに春子さんと一緒に。」

「ええ、私も春さんと一緒に見たいです。」

しばらく感傷に浸りながら葉だけの桜の木を二人で眺めていました。

「春さん、私夢があるんです。」

「夢?」

「はい。私幼いころにお父さんにこの場所に連れてきてもらって以来ずっと好きな場所なんです。学校でつらいことがあってもこの場所に来たら忘れられて」

「本当に心が癒される所だよね」

「はい。それで私お付き合いする人が出来たらいつか満開に桜が咲いたこの場所でプロポーズされたいって思ってるんです。」

「いいね。素敵な夢だと思うよ」

「ありがとうございます。このことを誰かに話すといつも笑われてしまって。春さんは優しいんですね」

僕は言うなら今しかないと思いました。

「あのさ春子さん。今ここで言っていいのか分からないけどさ、、、春子さんのことが好きなんだ!だからその」

「私も春さんが好きです」

「え?」

僕は頭が真っ白になりました。春子さんが僕のこと好き?夢?と思いましたが

「好きです。私でよければ付き合っていただけますか?」

「あ、うん!こちらこそ僕でよければ!」

告白に見事成功し僕と春子ちゃんは付き合うことになりました。

なかなか真紀が来ないので二人で降りていくとさっきの自販機のところで真紀が猫数匹と戯れていました。

「あ、二人とも遅かったね!」

「それこっちのセリフなんだけど」

「ごめんごめん。飲み物飲んでたら猫ちゃんたちが来てさ。ほら、すごいもふもふしてるよ!」

「かわいいですよね!ここ猫がたくさんいるんですよ!私も見つけたらいつももふもふしちゃいます♡」

「ほら春くんももふもふしなよ!」

3人でしゃがんでしばらく猫をもふもふしていました。僕は猫と戯れる春子ちゃんの横顔を見て本当にこの子が僕の彼女になったんだと嬉しくなりました。

「あ、春くんが春子ちゃんのこと見てるよ!」

「え、いや。あ!春子ちゃん、髪に何かついてるよ!」

「ふ~ん、春子ちゃんね~」

何かを察したように真紀はニヤニヤしていました。

その後、帰るときにもう一度春子ちゃんの両親にその日のお礼を言ってから真紀と帰りました。

「春くん、おめでとう」

「あ、うん。ありがとう。さんざん言って悪かったな、真紀。気を使ってくれたのに。」

「へえ?私は本当に疲れてただけ。大事にしてあげなよ」

そういう真紀の言葉にどこか寂しさを感じたような気がしました。

ある日、昼休み3人でご飯を食べていると急に真紀が肝試しをしないかと言ってきました。

「肝試し?」

「うん、最近刺激がないっていうかさ。どうかな」

「どこで?」

「ここ。学校。」

「夜に?それはまずいだろ。バレたら停学いや退学かも。ってあれ?」

普段はルールを破らない真紀が肝試し?と思いました。

「お前もしかして」

「春子ちゃんはどうかな!?」

真紀が僕をさえぎって聞きました。春子ちゃんがいいって言うわけないだろと思いましたが案の定でした。

「興味はありますけどまずいですよね?」

「あ、興味はあるんだ笑まずいけど高校生活は3年間しかないしさ。うんとルールも破って思い出も作りたいなって思って」

僕はどんな説得の仕方だよと思いながらご飯をもぐもぐして聞いていました。

「分かりました!やりましょう!」

「んぐっ!え?春子ちゃんマジで?」

「はい、私そういうの大好きです♡春くんはダメなんですか?」

「いや、ダメじゃないけど。夜は危険だしいざというとき春子ちゃんを守ってあげられるか分からないしさ」

真紀がニヤニヤしてるのが視界に入りましたが無視しました。

「私春くんと一緒にいろいろ思い出を作りたいんです。少し危険だったとしても」

「春くん、男みせなよ」

「あーもう分かったよ!危険なことはさせない!春子ちゃんも守る!」

「春くん、ありがとうございます♡」

「私と春くんは大丈夫だけど春子ちゃん夜抜け出せる?」

「大丈夫です。お父さんもお母さんも私をまじめな子だって思ってますから。二人の目を盗んで抜け出すなんて簡単です♡」

「あー、春子ちゃん悪い子だ笑」

「うふふ」

僕はマジでやるのかと不安でしたが春子ちゃんとさらに恋人としての仲を深められるのならと話に乗ることにしました。

その週の土曜日の夜、僕と真紀は春子ちゃんの家まで迎えに行きました。連絡を入れるとしばらくして家から春子ちゃんが出てきました。

「二人とも遅くにお迎えありがとうございます!」

「春子ちゃん、こんばんは!って制服!?」

「はい。学校に行くので服装はしっかりしていないと」

「しっかりしてるなー。服装は守ってルールは破るってね笑」

「真紀の提案だろ」

「黙れ。行くよ」

学校まで行くと当然正門は閉まっていました。でもフェンスの隙間から入れるところがありそこから校庭に入りました。

「暗いなー。明かりがないから何にも見えない」

「二人ともこっちです。私のクラスの窓を開けておきました。」

「さすが春子ちゃん!用意周到だねー。これで私たちも晴れて悪の仲間入りだね!」

教室の窓から校舎の中に入り、しばらく廊下を歩きました。

「なんかさ、最初はちょっと怖かったけど慣れたら大したことないね。そうだ!屋上まで競争しない?」

真紀が提案しました。

「いいですね!えーと」

「春くんと春子ちゃんは二人で手をつないで!私は一人ね!」

「もうそれ勝負決まってるだろ」

「いいから!春くん、ちゃんと春子ちゃんを守るんだよ!よーいどん!」

真紀はものすごいスピードで走り去っていきました。

春子ちゃんが走ろうとしたので制止し、普通に歩いていきました。

屋上に続く階段を上っていくと真紀が待っていました。

「遅ーい!!」

「だって歩いてきたから」

「何でよ!?私めっちゃ走ったのに!」

「俺は春子ちゃんを守るので精一杯だったからさ」

「守っていただきました♡」

「あー、私一人でバカみたい。まあいいや!それでさ当然なんだけど扉には鍵が閉まっていて屋上には出れません」

「じゃあ帰るか」

「いや、待て待て笑もっとノリよく行こうよ!校舎の建物の横に非常階段がついてるじゃん?そこの一番上に壁にはしごがついててそこから屋上に行けるよ!」

「わー、真紀ちゃんよく知ってますね!すごいです!」

「えっへん。そういうことだからもう少し楽しもうよ!」

ノリのいい二人と一緒に建物の横の非常階段を上っていき、はしごの前まで来ました。

「ここね。まずは私から上がるから。」

そう言って真紀が軽い身のこなしで上がっていきました。

真紀が登った後、春子ちゃんが上がろうとしました。

「あー、待って!春子ちゃんは最後!」

「どうしてですか?」

「春子ちゃん、制服のスカートじゃん!先に上がったら春くん絶対パンツ見るよ」

「見ないよ!分かった、先に僕が上がるから」

「大丈夫ですよ!私春くんのこと信頼してますから」

「じゃあ春子ちゃん来て!上がってる間私が春くん見張ってるから」

春子ちゃんが上がっていき、その間下を向いていました。

「じゃあ春くんも上がってきてね!私と春子ちゃんは先に行ってるから、ばいば~い!」

真紀のやつ、さっき屋上まで歩いたのを根に持ってやがるなと思いながら上がりました。

「あー、春くん!遅かったね!」

「くそ!置いてけぼりにしやがって」

「ごめんって笑私はもう下りるから。春子ちゃんはあそこ」

離れた場所で景色を眺めている春子ちゃんを指さし、真紀は下りていきました。

「何か見える?」

「あ、春くん。いえ、暗くて全然。おうちが見えるかなって思ったんですけど、、、」

「だよね。僕たちの町って夜はこんなに暗いんだね」

他愛もない話をしていて、そろそろ降りようかと言いました。

「あの、春くん」

「ん?」

「今日はありがとうございました。春くん嫌がっていたのに無理やり来てもらって」

「ううん。確かに最初は嫌だったけど春子ちゃんともっと仲良くなれた気がするしさ。こちらこそありがとう」

「やっぱり春くん優しいですね。これからも私のこと守ってくれますか?」

「うん。もちろんだよ。」

「ありがとうございます。」

そう言うと春子ちゃんがそっと目を閉じました。

僕はあれ?これって行っていいやつ?と迷いました。

「おーい!二人ともまだー?」

真紀の声が聞こえました。

「え、すぐ行くよー!」

僕が答えて諦めようとすると、春子ちゃんが僕の唇にちゅっとしました。

「また今度ちゃんとしましょうね!」

「あ、うん。」

僕はものすごくドキドキしました。

その後僕たちは手をつないではしごのところまで行き、春子ちゃんが下りてその後僕も下りました。

「二人とも遅いよー」

「ふふ、ごめんなさい!なんか話し込んでしまって」

「そっか、せっかくの機会だから仕方ないよねー」

春子ちゃんと話しながら真紀は僕の方を見てウインクしました。

「さてそろそろ帰りますか」

三人で夜道を歩き、春子ちゃんを家まで送り届け僕と真紀も途中で解散しました。

次の日、お昼過ぎまで寝てしまいました。

携帯を開くと誰か知らない人からメールが来ていました。

(うちまで来なさい)

(えーと、どちら様でしょうか?)

(春子の父です)

え!?なんで!!?と思い、春子ちゃんに連絡するとどうやら肝試しに行ったことがバレたみたいでした。

マジでどうしよ、殺されるとびくびくしながら春子ちゃんの家まで行きました。

インターホンを鳴らすと春子ちゃんのお母さんが出てきて、静かにリビングまで案内してくれました。

入るとテーブルに父親と向かい側に春子ちゃんが座っていました。

お母さんはしっかりね!と小さく僕に言ってどこかへ行きました。

「座りなさい」

「あ、はい」

「・・・」

少しの間、父親は無言でした。しばらくして口を開きました。

「春子の日記を勝手に見させてもらった。昨日の夜君は春子と二人で学校へ行ったのかね?」

「え?あ、はい、、、」

真紀は?と思いましたが、今はそこにツッコめる空気ではありませんでした。

「そうか。小言は好きではないが危険を省みない行動を見過ごすわけにはいかない。だから二人には説教をせねばならん」

「あ、はい、、、」

「はい」

それからしばらく春子ちゃんと僕は重苦しい空気の中説教されました。

「分かったかね。二人には今後もっと責任感ある行動を取ってもらいたい」

「分かりました、、、」

「分かりました」

やっと説教が終わりそうな空気になった時に父親が言いました。

「ふむ。春子少し席を外してくれんか?彼と二人で話がしたい」

まじでええええ!?と思いましたが、当然従うしかなく

「はい、お父さん。分かりました」

そう言って春子ちゃんはリビングから出ていきました。

「・・・」

また少しの間無言になりました。

「あ、あの、、、」

「君は春子と仲がいいのか」

「あ、はい。お付き合いさせていただいています」

この状況で何言ってんだ、おれえええ!?と思いましたが父親は特に動じることなく

「そうか。さっきは長々と説教をしてすまなかった。示しをつけておかなければならなかった」

「いえ、もとはといえば僕が悪かったので」

本当は真紀が原因だったのですが、本当に危険だったと思ったので反省しました。

「・・・」

「えと、、、」

「春子には友達がおらん」

「え!?」

「おらんかった。幼いころ病弱で人とあまり関わらなかったのだ。今は健康になったが人対しては臆病なままでな」

「そうだったんですか、、、」

「ああ。だから春子が友達をうちに招待したいといったときはとても嬉しかった。春子と仲良くしてくれて君にはとても感謝しているよ」

「いえいえ!こちらこそ仲良くして頂いて僕にはもったいないくらいです!」

「謙遜しなくていい。これからも仲良くしてやってくれ」

「はい。」

僕はこの人を無愛想で何を考えているのか分からない怖い人だと思っていました。でも本当はいい人なんだなと思いました。

「もう一つ。実は君たち三人が夜抜け出していくのを知っておった」

「え!?知っていたんですか!!?」

「ああ。大人として親として止めるのが普通なのだろうが、形はどうであれ春子の友達との時間を大事にしてやりたかったのだ」

「そうだったんですか」

「真紀さんには君から注意しておいてほしい。本当は彼女も呼ぶべきであったが、春子の日記には君の名前しか書いていなかったからな。」

「はあ、、、」

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  • 4: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    実話ですか?

    3

    2020-05-06 09:22:31

  • 3: のぶさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    子供にそんな名前つけるなんて最低。

    0

    2020-05-05 22:12:03

  • 2: さぶちゃんさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    涙しちゃいました。

    8

    2020-05-05 05:15:15

  • 1: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    とても素晴らしい話でした

    0

    2020-05-05 03:41:05

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