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体験談(約 23 分で読了)

式場で働いてたら昔好きだった人が新婦として来た(2/4ページ目)

投稿:2011-12-01 18:00:00

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本文(2/4ページ目)

「いいの」

「・・・はい」

そういって片づけを手伝ってくれた。

すげー嬉しかったなあ。

いい匂いがするなーなんて思いながら、始終勃起してたけど。

「ありがとねw」

「喉乾いた」

「おごらせていただきゃす!」

「一番高いのね」

俺「」

「・・・文化祭楽しかった?」

「んー・・・全然。しょぼいし」

「まあなww」

「一緒に過ごす人もいないし」

「あー・・・同級生2とかは?」

「同級生1とかいるし」

「一緒に回れば?」

「団体行動嫌い」

「www」

1年2年とクラスが一緒で、おれがよくちょっかいかけてた事もあって、彼女の事は何となく分かってきていた。

成績優秀な事、頑張りやな事、極度の人見知りな事、意外と腹黒い事、前髪を伸ばしているのはコンプレックスな一重を隠すため、笑うとむっちゃ可愛いって事。

そんで、俺は彼女が好きなんだって事。

くさい?加齢臭のにおいがするって?

「俺はどうしてたの?」

「俺?男友達とずっと図書室でマンガ読んでたよwww」

「ばかww彼女はいないんだっけ?」

「募集中ですハイ」

「マンガ読んでたら無理だねw」

「うっせえww」

普段彼女はあまり笑わないほうだったと思う。

長い前髪に隠れてぶすっとした顔をいつも浮かべていた気がする。

それでも俺の前ではよく笑ってたとに思う。

少なくとも俺だけはそう思っていたし、そう思うだけでよかった。

「お前こそ彼氏どした?」

「いないしそんなもん」

「知ってるwww」

「しね」

「ごめんなさい!」

「・・・彼女作らないの?」

告白するならこの時だったのかもなと今となっては思う。

今も昔も相変わらずのチキンな事もあるけど。

「え・・・」

「・・・作らないの?」

志望大学はお互い全く違う場所で、夢も全く違ってて、どうせ離れ離れになるだろうという理由で

「あーまあ欲しいけど相手いないしww・・・お前はどうなん?」

「相手いないし」

「お前もかよwww」

「でも欲しいよね」

「・・・そうだね」

「うん・・・」

そんな言い訳をして、結局、

「まぁ大学いったらできるだろ!!遊ぶとこいっぱいあるし出会いもいっぱいあるぞ〜絶対wwwww」

俺は思いを告げる事をやめてしまった

「・・・うん、そだねw大学でいい出会いしよう」

「絶対俺のほうが早く恋人見つけるからなwwww」

「無理無理w数学で私に勝てない俺に負けるはずがない」

「関係なくね!?」

そもそも最初は同情だったのかもしれない。

最初は「一人でかわいそうだから」という理由で話しかけてたりしてた。

でも、頑張り屋で、負けず嫌いで、恥ずかしがりやで、実は結構腹黒い、そんな彼女の事がいつのまにか好きになっていた。

高校を卒業すると、俺は関東に、彼女は中部の大学にそれぞれ進んだ。

離れると諦めがつくだろwwwwと思ってたんだけどね。

結論から言うと諦めはつかなかった。

大学に入ってから、女の子と遊ぶ機会はあった。

でも、何というかつまらなかった。

それはその子たちがつまらないわけじゃなかったと思う。

それなりに楽しかったのだろうとも思う。

でも、彼女との楽しかった思い出が存在が、その子たちに重なってしまった。

彼女とは大学時代に連絡をとってお互いの街を行き来してたりもしてたんだけど、ゴタゴタがあって疎遠になってしまった。

その時彼女の連絡先もすべて消した。

それ以来彼女の存在がぼんやりと宙ぶらりんに忘れられないまま、今に至ってしまった。

動画をカメラからPCに取り込む。

その際、取り込んでる動画がずっとデスクトップに表示され続ける。

お互いに見つめあい幸せそうな顔を浮かべキスをする彼女と、身長の高い知性的な好青年が映っていた。

俺とは正反対そうな人だった。

誰が見てもお似合いのカップルだった。

そう思ったら、泣けてきた。

「おい!俺!?大丈夫か!?」

「へ?」

涙と鼻水でぐじょぐじょになって、嗚咽を漏らしながら、泣いていた。

泣きながら、動画を編集していた。

彼女を好きだった日々を思い出しながら涙が止まらなかった

「どした!?何かあったか!?」

「だいじょうぶでずだいじょうぶでずずびばぜん」

「おいおい、おま、ちょ後で話聞くけど、それできんのか?」

「やりまずだいじょうぶです」

たまたま通りかかったプロデューサーさんが話しかけてくれた。

「あとで聞く」

って言葉が、仕事の話より先に出てきた事が少し嬉しかった。

しばらくするとティッシュをひと箱もって天が来た。

「プロデューサーが持っていけって・・・どうしたの?」

「ありがどなんでもない大丈b」

「大丈夫なわけないでしょ!」

俺「」

「仕事中に泣くとか何考えてんの!?みんな心配してんだよ!」

「はい、ずみません・・・」

「・・・なんかあったのね?」

「・・・うぅ」

「もう!泣くのは後!とにかく今はそれをやる!わかった!?」

「は、はい!」

「あとで話きくからね!そん時泣くの!わかった!?」

「うん、ありがどw」

「まったくもう!世話がやける兄ちゃんだよ!・・・頑張ってね」

そう言って天は出て行った。

初めて天が怒ったとこ見たな〜なんてぼんやり思った。

ムービーが出来上がり、レンダリングから書き出し、DVDへの焼きこみが終わると、何か言いたげなプロデューサーの手に押し込めるようにしてDVDを渡し、タバコを吸いに外へ出た。

とても上映されているところを見る気にはなれなかったからだ。

『二人のために作った』映像を見る事も、それを観る彼女を見る事はとてもできそうになかったから。

タバコが5、6本目、缶コーヒーが3本目に差し掛かったあたりで、プロデューサーがタバコを吸いに外に出てきた。

「終わったよ」

「・・・ご迷惑をおかけしてほんとすんませんした」

「心配させるなあほww」

「サーセン」

「・・・よかったよ、ムービー」

「あー、ほんとっすか」

「なんか最近の中で一番感情入ってた気がする」

「入りすぎて泣いちゃいましたけどねw」

「www」

「・・・なんで泣いたんだ?話したくなかったらいいぞ」

「ああ、いやw実は・・・かくかくしかじかで・・・」

「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「ちょwwそんな笑わんといてくださいwwww」

「だってお前wwwwwwwwwwwwwww何そのドラマwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「嫌っすよこんなバッドエンドなドラマ・・・」

「いいじゃんコメディドラマでwwwwwwwww」

「うっせえわ!!」

「あー笑った笑ったwwwなるほどなwwwよし、風俗行くかwwwww」

「・・・いいっす」

「まあ、なんだ、いい事あるよ若人」

「もう三十路に片足つっこんでますよ俺・・・」

「多分お前、この仕事向いてるよww」

「何でっすか?」

「何となくなwwww」

「何すかそれ・・・」

最後に俺の背中をパンっと叩いて、プロデューサーは中に戻っていった。

プロデューサーは×1子持ちで、離婚する時に親権問題で色々あったらしい。

この人も大変だったのかな〜なんて思いながら少しくたびれた背中を見送った。

荷物をまとめ、スタッフ方にお詫びとあいさつをして逃げるように帰ろうとしてると

「お兄さん、時間あるかい?」

天に捕まった。

「・・・ありますがあなたはまだ仕事中でs」

「21時に○○駅でな…ぐえっへっへ」

「僕会社に戻らないt」

「知り合いを通り過ぎて片思い相手だったとはね〜こりゃたっぷり奢ってもらわないと」

俺「」

「それで感極まって泣いちゃうとかまだまだおこちゃまでちゅね〜wwwww」

「プロデューサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「・・・口止め料の受け付けは本日切れですがいかがいたします?」

「・・・あ、もしもし、会社ですか?はい、すいません。ちょっと親戚の不幸でこのまま帰りまsえええ!?」

「なんでそれをいやはい・・・すんません・・・笑わんとってください・・・はい失礼します」

「会社に伝わってる・・・死にたい・・・」

「へへw」

恥ずかしい話だけど、出来上がったものは今までで一番の出来だったと思うし素晴らしい作品ができたと思う。

その作品は彼女という素晴らしい被写体がいたからだと思う。

出来上がったDVDは納品用とテスト用の2枚焼くんだけど、最後にテスト用は貰える事になっている。

そのDVDは今でも大切に本棚の中にしまってある。

DVDのパッケージの中には彼女と好青年男性が映った写真が入っており、その後ろには「ムービーありがとうね」と高校時代と変わっていない筆跡で書かれている。

これまでに、自分の中でこの作品を超えるものはできていない。

しかし今度は被写体側に立ってこれ以上の作品を作ってみたいと思う。

あと数か月後に、二人がお世話になったあの結婚式場で、最高の作品を作ってみたいと思う

幸いな事に、被写体には恵まれているのできっと素晴らしい作品ができるだろう。

----

天とのその日の夜、天に半ば強制的に飲みにつれて行かれた。

「俺さん今日は飲むよ!」

「何でお前が飲むんだよ!」

「俺さんの失恋記念に乾杯www」

「・・・うっせー」

「あ、なに?落ち込んでる?」

「見てわからんのかお前は」

「えへへwww」

「くそ・・・」

「まあまあ、飲もうよ今日はwww」

「くっそおおお言われんでも飲んだるわ!!!」

そうやって二人で飲み始めた。

会話は鮮明には覚えていないのだけど、片思いしてた時の事話していたのは覚えている。

ほとんど自暴自棄気味に、なんともやりきれない思いを吐き出すように、俺はそれまで溜まってきた思いを愚痴り続けた。

天は時々ちゃちゃ入れながらも、話をずっと聞いてくれていた。

それが嬉しいというよりも、誰かに聞いてもらうだけでいいという自己満にひたってたんだと思う。

そして、気がつくとベッドの上で朝になっていた。

そして、隣には天が寝ていた。

なぜか俺も彼女も裸で。

「は・・・え・・・?」

頭真っ白。

俺大パニック。

「やばいやばいやばいよこれはちょまってえ!?なんで!?え??」

「ん・・・あ、俺さんおはよう//」

なんで顔赤らめてんのこの子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

そして おれ 逃亡。

そう、俺は逃げた。

ベッドの下に散らばる衣服をかき集めるとパンツだけ履いて、半裸状態で外に飛び出した。

「ちょ、俺さんまって!!ねーちょっと!違うんだって!!」

後ろから天の声がする。

いや気がした。

だってパにくってたんだもんしょうがないじゃんね。

外に出ると階段の踊り場に飛び出た。

上と下に伸びる階段の間から、他のアパートやコンビニなどが道路に沿って並んでいるのが見えた。

その場所に見覚えはもちろんない。

わけもわからず階段を駆け下りる。

「やばいやばいやばいやばいやばいやばいさむいさむいさむいさむい」

季節は言い忘れたが1月の事だ。

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